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少し歩くと足がしびれ、前かがみで休むと また歩ける〜腰部脊柱管狭窄症と「糖尿病の神経障害」「足の動脈の病気」の見分け方を理事長 五藤良将が解説〜

[2026.09.28]
LUMBAR SPINAL STENOSIS

少し歩くと足がしびれ、前かがみで休むと また歩ける
〜腰部脊柱管狭窄症と「糖尿病の神経障害」「足の動脈の病気」の見分け方を理事長 五藤良将が解説〜

医療法人社団 正友会 理事長・五藤 良将(日本抗加齢医学会専門医・日本糖尿病協会登録医)より、「歩ける距離が短くなってきた」というご相談の正体と、内科・脳神経内科で最初に見分けるべき3つの病気をお伝えします。

腰部脊柱管狭窄症 間欠性跛行 足のしびれ・歩行障害 センター南・都筑区

― 理事長より、はじめに ―

こんにちは。医療法人社団 正友会 理事長の五藤 良将です。「父が、駅まで歩く途中で何度もベンチに座るようになりました」「母は、買い物の手押し車を押しているときは平気なのに、手ぶらだと100メートルも歩けません」。秋になって外出が増えるこの時期、当院の脳神経内科にはこうしたご相談が続きます。ご本人は「年のせいだから」「足腰が弱っただけ」とおっしゃることがとても多いのですが、そのお話をうかがっていくと、医学的にはかなりはっきりした特徴を持つ症状であることが少なくありません。

結論からお伝えします。「歩くと足がしびれる・痛くなる」→「少し前かがみで休むと回復する」→「また歩ける」を繰り返すなら、それは間欠性跛行(かんけつせいはこう)と呼ばれる症状で、代表的な原因は腰部脊柱管狭窄症です。そして、同じように「歩くと足がつらい」症状を起こす病気には、糖尿病による神経障害と、足の動脈が細くなる末梢動脈疾患(PAD)があり、この3つを見分けることが最初の仕事になります。腰が痛くないから腰の病気ではない、とは言えないことも大切な点です。

本記事では、腰部脊柱管狭窄症の症状の特徴とセルフチェック、糖尿病の神経障害や足の血管の病気との見分け方、すぐに受診していただきたい危険なサイン、そして『腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン2021(改訂第2版)』(日本整形外科学会・日本脊椎脊髄病学会)にもとづく治療の全体像を、ご家族にも読みやすい形で整理しました。歩ける距離は、そのまま健康寿命に直結します。「年のせい」で終わらせないための地図としてお使いください。

THIS ARTICLE IS WRITTEN AND SUPERVISED BY

医療法人社団 正友会 理事長 五藤 良将

日本抗加齢医学会専門医・日本糖尿病協会登録医
この記事は五藤 良将が執筆・監修し、内容に責任を持っています。

📖 目次

  1. 「歩くとしびれ、休むとまた歩ける」=間欠性跛行という症状
  2. なぜ脊柱管は狭くなるのか|3つのタイプと出方の違い
  3. 日本に約600万人弱|「画像の狭窄」と「症状」は一致しない
  4. ご自宅でできる4つのセルフチェック(前かがみ・自転車・手押し車)
  5. 見分けたい① 糖尿病による神経障害との違い
  6. 見分けたい② 足の動脈の病気(末梢動脈疾患・PAD)との違い
  7. すぐに受診していただきたい危険なサイン(馬尾症候群)
  8. 治療の全体像|運動療法・薬・ブロック、そして手術のタイミング
  9. 歩ける距離を延ばす、今日からの5つの工夫
  10. 🏥 センター南で診るという選択(当院が選ばれる理由)
  11. 関連ブログ・関連クリニック
  12. よくあるご質問(FAQ)
  13. 🔁 3軸クロスポイント(糖尿病×認知症×抗加齢)

1. 「歩くとしびれ、休むとまた歩ける」=間欠性跛行という症状

🚶 まず、いちばん大切な症状の形をおさえておきましょう。歩き始めて数十メートル〜数百メートルで、お尻から太もも・ふくらはぎ・足の裏にしびれ、痛み、突っぱる感じ、力が入らない感じが出てくる。立ち止まって少し前かがみになる、あるいは座って休むと、数分で軽くなる。そしてまた同じ距離だけ歩ける——この「歩く→つらくなる→休む→また歩ける」の繰り返しを、医学用語で間欠性跛行(かんけつせいはこう)と呼びます。英語では intermittent claudication です。

ここで注目していただきたいのは、「休めば治る」ことと、「前かがみが効く」ことの2点です。単に足腰が弱ってきただけであれば、歩ける距離がその日の気分でばらついたり、休んでも重さが残ったりします。ところが腰部脊柱管狭窄症では、歩ける距離がその人ごとにある程度決まっていて、休むとリセットされるように回復します。この再現性が、診察室で私たちがもっとも重視する手がかりです。

💡 なぜ「前かがみ」で楽になるのか

背骨の中には、神経の通り道である脊柱管というトンネルがあります。背筋を伸ばして立つ・反り返ると、このトンネルは狭くなり、前かがみになると広がります。狭くなったトンネルの中で神経が圧迫され、歩くことで神経への血流も足りなくなると、足に症状が出ます。前かがみになるとトンネルに余裕が生まれ、血流も戻るため、数分で症状が引く——これが「姿勢によって症状が変わる」という、この病気の指紋のような特徴です。

2. なぜ脊柱管は狭くなるのか|3つのタイプと出方の違い

🧠 脊柱管が狭くなる原因のほとんどは、加齢にともなう背骨まわりの変化です。椎間板が水分を失って厚みが減り、支えるために骨(椎間関節や骨棘)が太くなる。トンネルの後ろ側にある黄色靭帯が分厚くなる。背骨の並びが前後にずれる(変性すべり症)。これらが重なって、神経の通り道が少しずつ細くなっていきます。つまり「使い込んできた背骨の変化」であって、突然の事故のようなものではありません。だからこそ、症状はゆっくり進み、ご本人は「年のせい」と受け取りやすいのです。

圧迫される神経の場所によって、症状の出方は3つに分けられます。診察でどのタイプかを見きわめることは、治療方針にも予後にも関わります。

タイプ 主な症状 おさえておきたい点
神経根型 片側のお尻から脚にかけての痛み・しびれが中心。痛みが前に出やすい 3つのうち比較的経過が良いタイプ。保存療法で落ち着くことも多い
馬尾型 両脚のしびれ・冷感・ほてり、お尻や会陰部のしびれ、排尿のしにくさ、足の脱力 進行しやすく、手術を検討する対象になりやすいタイプ。排尿の変化は重要なサイン
混合型 上記の両方が混ざる 実際の診療でよく出会う形。馬尾の症状があるかどうかで判断する

⚠ 「腰は痛くないので、腰の病気ではないと思っていました」

これは診察室でとてもよくうかがう言葉です。しかし『腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン2021(改訂第2版)』では、診断に必要な項目から「腰痛の有無」が外されました。腰痛がまったくなくても、この病気であることは十分にあり得るということです。主役は腰の痛みではなく、「歩くと足に出て、休むと引く」という足の症状です。腰が痛くないことを理由に受診を見送らないでください。

3. 日本に約600万人弱|「画像の狭窄」と「症状」は一致しない

📊 この病気は、決して珍しいものではありません。和歌山県で行われた大規模な住民調査(The Wakayama Spine Study)にもとづく推計では、高齢者における腰部脊柱管狭窄症の有病率は約10%、日本全体の有病者数は約600万人弱(男性約300万人・女性約280万人)とされ、男女差はほとんどありませんでした。ご家族や近所に、同じ症状の方がいてもまったく不思議ではない数字です。

📊 数字で知っておきたいこと

  • 高齢者の有病率:約10%/日本の有病者数:約600万人弱(Wakayama Spine Study にもとづく推計)
  • 高齢者の腰椎MRIで重度の狭窄が見つかる人:約30%
  • そのうち実際に症状が出ている人:20%未満

この3つ目の数字が、とても大事です。MRIで「狭くなっています」と言われることと、その狭さがあなたの足の症状の原因であることは、同じではありません。画像上の狭窄は年齢とともに誰にでも増えていきます。逆に、画像がそれほど派手でなくても、歩行時の血流不足で強い症状が出る方もいます。だから診断は、画像から始めるのではなく「どんなときに、どこが、どうなって、何で楽になるのか」という症状の形から組み立てるべきなのです。内科・脳神経内科が最初の窓口として役に立つのは、まさにこの部分です。

4. ご自宅でできる4つのセルフチェック(前かがみ・自転車・手押し車)

👀 受診の前に、ご家族と一緒に次の4つを確かめてみてください。どれも道具はいりません。当てはまる数が多いほど、腰部脊柱管狭窄症らしさが高まります。

① 🧘 前かがみテスト

歩いてつらくなったとき、立ったまま少し前かがみになる(手すりや壁に手をつく)と、数分で楽になりますか。楽になるなら、姿勢で神経の通り道が変わっているサインです。

② 🚲 自転車テスト

歩くのはつらいのに、自転車なら平気ではありませんか。自転車は前かがみの姿勢になるため、脊柱管狭窄症では症状が出にくくなります。足の血管の病気では、自転車でも症状が出ます。

③ 🛒 手押し車テスト

スーパーのカートやシルバーカーを押しているとふだんより長く歩ける方は多くいらっしゃいます。これも前かがみ姿勢の効果で、診察でも参考にする有名な特徴です。

④ 🕰 安静時テスト

座っているとき・寝ているときは、しびれがほとんど気にならないでしょうか。安静時にも一日中ジンジンが続く場合は、次章の神経障害やビタミン欠乏も考えます。

💡 受診前に、これだけメモしてきてください

①症状が出るまでの距離か時間(例:家から郵便局まで/約3分)、②どこがつらいか(お尻・太もも裏・ふくらはぎ・足の裏、片側か両側か)、③何をすると楽になるか(座る・前かがみ・立ち止まるだけ)、④排尿の変化があるか。この4点が書いてあるだけで、初診での診断の精度が大きく上がります。スマートフォンのメモでも十分です。

5. 見分けたい① 糖尿病による神経障害との違い

🩸 当院で水曜午前に糖尿病専門外来を行っている立場から申し上げると、足のしびれで受診された方に糖尿病があるかどうかは、必ず確認すべき点です。糖尿病による神経障害(糖尿病性多発神経障害)は、高血糖が続くことで細い神経が傷むもので、糖尿病の三大合併症のひとつです。そして症状の出方には、脊柱管狭窄症とはっきり違う特徴があります。

比べる点 腰部脊柱管狭窄症 糖尿病による神経障害
左右差 片側だけ、あるいは左右で強さが違うことが多い 左右ほぼ対称
広がり方 お尻・太もも・ふくらはぎと、神経の走る帯に沿う 足先から始まり、靴下をはく範囲に広がる
歩行との関係 歩くと出て、休むと引く 歩行と無関係。安静時・夜間もジンジンが続く
姿勢の影響 前かがみで楽になる 姿勢では変わらない
診察・検査 姿勢による症状の変化、腰椎の画像 両足のアキレス腱反射の低下、振動覚の低下、HbA1c

📊 いちばん多いのは「どちらか」ではなく「両方」です

高齢で糖尿病をお持ちの方では、加齢による脊柱管の狭まりと、高血糖による神経障害が同時に存在していることが珍しくありません。当院ではこれをダブルジオパディ(二重の危険)としてとらえ、どちらか一方に決めつけない診療を心がけています。糖尿病の神経障害があると足の感覚が鈍り、傷や靴ずれに気づきにくくなります。足のしびれを「狭窄症だから仕方ない」と片づけてしまうと、足の傷の発見が遅れる——これが、内科でHbA1cと足の状態を一緒に確認する理由です。

6. 見分けたい② 足の動脈の病気(末梢動脈疾患・PAD)との違い

🔥 もうひとつ、絶対に見落としたくないのが末梢動脈疾患(PAD、閉塞性動脈硬化症)です。足へ向かう動脈が動脈硬化で細くなり、歩いたときに筋肉が必要とする血液が足りなくなって、ふくらはぎがしめつけられるように痛む——これも間欠性跛行と呼ばれます。つまり「間欠性跛行」には、神経が原因のもの(神経性)と、血管が原因のもの(血管性)の2種類があるのです。見分けのポイントは次のとおりです。

比べる点 神経性(脊柱管狭窄症) 血管性(PAD)
どう楽になるか 前かがみ・座位が必要 立ち止まるだけで回復(姿勢は関係ない)
自転車 平気なことが多い 自転車でも症状が出る
症状の質 しびれ・じんじん・脱力感 ふくらはぎの締めつけるような痛み
足の見た目 ふつう 冷たい・色が悪い・すね毛が薄くなる・足の甲の脈が触れにくい
検査 腰椎の画像、姿勢による変化 ABI(足関節上腕血圧比)0.9以下で疑う

⚠ PADを見分けることが、なぜそこまで大事なのか

PADは「足の病気」で終わりません。全身の動脈硬化の一部分であり、PADのある方は心筋梗塞や脳梗塞を併せ持っている頻度が高いことが知られています。つまりPADが見つかることは、心臓と脳の危険を先に知らせる警報でもあるのです。喫煙・糖尿病・高血圧・脂質異常症のある方で「歩くとふくらはぎが痛い」なら、腰の検査だけで終わらせず、必ず血管の評価まで進めてください。禁煙は、この病気に対して最も効果の大きい治療のひとつです。🚭

7. すぐに受診していただきたい危険なサイン(馬尾症候群)

⚠ 腰部脊柱管狭窄症の多くは、あわてて手術をしなければならない病気ではありません。しかしごく一部に、時間との勝負になる状態があります。神経の束(馬尾)が強く圧迫される馬尾症候群で、対応が遅れると排尿や排便の機能に後戻りしにくい影響が残ることがあります。次のサインは、様子を見ずに受診してください。

🚨 すぐに医療機関へ(当日〜翌日)

  • 尿が出にくい/出しきれない/漏れる、便が漏れる・我慢できない
  • お尻から会陰部・肛門のまわりがしびれる(自転車のサドルが当たる範囲の感覚が鈍い)
  • 両脚が急に力が入らなくなった、つまずく・階段が上がれない
  • 足首やつま先が上がらず、スリッパが脱げる・ペタペタ歩きになる
  • 休んでも引かない強い痛み、横になっていても増していく痛み
  • 発熱をともなう背中・腰の痛み/原因のない体重減少やがんの治療歴がある方の新しい腰背部痛

最後の2項目は、狭窄症ではなく感染(椎体椎間板炎など)や腫瘍による症状の可能性を考えるためのものです。「歩くと出て、休むと引く」という狭窄症らしい形から外れる痛みは、別の原因を疑う合図だと考えてください。ご家族が付き添われる場合は、トイレの様子の変化を一度確認していただくと、危険なサインの見落としがぐんと減ります。ご本人からは言い出しにくい話題だからです。

8. 治療の全体像|運動療法・薬・ブロック、そして手術のタイミング

🏥 『腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン2021(改訂第2版)』が示す治療の流れは、危険なサインがなければ、まず保存療法からというものです。自然経過として、軽症から中等症の方では症状が横ばいで落ち着いたり、改善していく場合も少なくありません。「狭窄症と言われたから、いずれ歩けなくなる」と思い込む必要はありません。

治療 内容とねらい
🏋️ 運動療法 体幹を丸める方向のストレッチ、腹筋・お尻・太ももの筋力づけ、自転車エルゴメーター。ガイドラインで行うことが推奨されている中心的な治療で、歩行距離の改善が期待できます
💊 薬物療法 リマプロスト アルファデクス(プロスタグランジンE1誘導体。神経のまわりの血流を改善し、馬尾型の歩行距離の改善が報告されています)、痛みに対するアセトアミノフェンやNSAIDs、しびれの強い方への神経の痛みの薬などを、症状に合わせて選びます
💉 ブロック療法 硬膜外ブロック・神経根ブロック。痛みが強く日常生活が止まってしまう場合に、専門施設で検討します
🚶 装具・歩行の工夫 杖やシルバーカーで前かがみを保つ、腰のコルセットを短期間使う。「無理をしない工夫」も、れっきとした治療です
🔪 手術(除圧術など) 神経の通り道を広げる手術。①保存療法を続けても歩ける距離が縮んで生活が成り立たない、②馬尾型で排尿障害や脱力が出ている——このいずれかが手術を相談するタイミングです。近年は体への負担の少ない方法も広がっています

💡 「手術か、様子見か」の前に、必ず確かめること

手術の相談に入る前に、症状の一部が別の原因で説明できないかを確認しておくと、結果が変わることがあります。ビタミンB12の不足、甲状腺機能の低下、糖尿病、末梢動脈疾患、そして脳の側の病気——これらはいずれも採血や診察で確認でき、当てはまれば内科の治療でしびれや歩きにくさが軽くなる可能性があります。腰の手術をしても症状が残った、という残念な経過を避けるために、内科・脳神経内科での全身の棚卸しをおすすめしています。

9. 歩ける距離を延ばす、今日からの5つの工夫

🌳 最後に、外来でお伝えしている実践的な工夫を5つにまとめます。ねらいは一貫して「痛みを避けながら、歩く総量を落とさない」ことです。歩かないでいると筋力が落ち、さらに歩けなくなる負のループに入ってしまいます。

① つらくなる前に座る

限界まで歩いてから休むのではなく、症状が出る少し手前で座る。これを繰り返すと、1日の合計歩行量はかえって増えます。外出のルートに、座れる場所を先に決めておきましょう。

② 杖・シルバーカーを味方にする

前かがみを保てる道具は、「弱ったから使うもの」ではなく「歩ける距離を延ばす道具」です。使い始めるのが早いほど、外出の習慣を守れます。

③ 自転車・水中歩行に置き換える

前かがみになれる自転車(エルゴメーター)と、浮力で腰の負担が減る水中歩行は、症状を出さずに心臓と筋肉を使える運動です。ウォーキングが続かない方の代わりになります。

④ お尻と太ももを鍛える

椅子からの立ち座りを10回、かかとの上げ下げを20回。1日2セットからで構いません。体幹を丸めるストレッチ(あお向けで膝を抱える)も、痛くない範囲で毎日。

⑤ 禁煙・体重・冷え対策

喫煙は椎間板の栄養と足の血流の両方に不利に働きます。体重を数kg減らすだけでも腰の負担は変わります。これから寒くなる季節、腰と足を冷やさない服装も実際に効きます。

なお、タンパク質が足りていないと、どれだけ運動しても筋肉は増えません。朝食にタンパク質が入っていない方はとても多く、当院ではまず「朝に卵・納豆・乳製品のどれかを足す」ことからお願いしています。旧・浜クリニックとして地域に親しまれてきた当院では、こうした生活の細部を一緒に組み立てていく時間を大切にしています。🥗

🔁 3軸クロスポイント:足のしびれと歩行障害を「糖尿病」「認知症」「抗加齢」の視点でとらえる

当院は、糖尿病×認知症×抗加齢の3軸アプローチを診療の軸にしています。腰部脊柱管狭窄症は一見「整形外科の病気」ですが、この3軸で眺め直すと、内科・脳神経内科が最初に関わる意味がはっきり見えてきます。「歩ける距離」は、この3つの分野が交差する場所にあるのです。

🩸 軸1: 糖尿病・生活習慣病との関連

糖尿病があると、足のしびれの原因が3つ同時に存在し得ます——脊柱管の狭まり(神経の圧迫)、高血糖による神経障害、そして動脈硬化による血流不足(PAD)です。これが当院で申し上げているダブルジオパディ(二重の危険)の具体例です。しかも糖尿病の神経障害で足の感覚が鈍っていると、血流の悪化や小さな傷に気づくのが遅れます。だからこそ、足のしびれの相談はHbA1c・足の脈・足の皮膚の状態を同じ日にまとめて確認することに意味があります。当院の糖尿病専門外来は水曜午前、理事長・五藤が担当しています。

🧠 軸2: 認知症・神経系との関連

歩き方は、脳の状態を映す鏡です。近年、歩行速度の低下ともの忘れの自覚が重なった状態(motoric cognitive risk syndrome)は、その後の認知症の発症リスクが高いことが国際的な研究で示されています。さらに、歩きにくさの原因が腰ではなく脳にある場合もあります。歩幅が狭くすり足になり、もの忘れと排尿の困りごとが一緒に出てくるなら、特発性正常圧水頭症(iNPH)のように治療で改善が期待できる脳の病気も考えます。痛みで外出をやめてしまうと、人と会う機会も減り、認知機能にも不利に働きます。「歩けるようにする」ことは、認知症対策の一部でもあるのです。当院は認知症外来と脳神経内科を併設しており、腰と脳のどちらの問題かを同じ窓口で整理できます。

🌱 軸3: 抗加齢医学・健康寿命

日本人の平均寿命と健康寿命のギャップは約10年前後とされ、そのギャップを大きくする代表が「歩けなくなること」です。歩く量が減る→筋肉が減る(サルコペニア)→さらに歩けない、という負のループは、ロコモティブシンドローム・フレイルへ一直線につながります。抗加齢医学の視点では、歩ける距離は「老化の見える化」そのものです。だから私たちは、狭窄症の診療を「痛みを取る」ことだけで終わらせず、運動・タンパク質・血糖・血圧まで含めて、歩き続けられる体をつくる方向で組み立てます。今日の1,000歩は、10年後の自立につながっています。💪

🏥 センター南で診るという選択(当院が選ばれる理由)

ここまでお読みいただいたとおり、「歩くと足がしびれる」の原因は腰だけにあるとは限りません。当院では、腰・神経・血糖・血管・脳を切り分けずに、最初の一回でまとめて整理することを役割と考えています。

理由① 脳神経内科を併設しています

しびれ・ふるえ・めまい・歩きにくさ・もの忘れを、同じ窓口で診られます。腰が原因か、末梢の神経か、脳の側かを診察で切り分けていきます。

理由② 糖尿病専門外来は水曜午前

理事長・五藤 良将(日本抗加齢医学会専門医・日本糖尿病協会登録医)が担当します。糖尿病の神経障害と足の状態の評価を、血糖管理と同時に進められます。

理由③ 血液検査で「治せる原因」を確認

ビタミンB12・甲状腺機能・血糖・脂質など、しびれに関わる内科的な原因を確認します。腰椎MRIなどの画像検査や手術の相談が必要な場合は、連携医療機関にご紹介します。

理由④ 認知症外来を併設しています

歩行障害ともの忘れが一緒に出ている場合、iNPHなど治療で改善が期待できる病気も視野に入れて評価します。ご家族だけのご相談も承ります。

理由⑤ 通いやすい診療時間

月・水・木・金は18:30まで、土曜は9:00〜14:00(休憩なし)。お仕事やご家族の付き添いの都合に合わせて受診いただけます。日曜・祝日は五良会クリニック白金高輪のオンライン診療をご利用ください。

理由⑥ 歩くのがつらい方への立地

市営地下鉄「センター南駅」から徒歩9分、駐車場4台をご用意しています。長く歩けない方はお車でお越しいただけます(旧・浜クリニック)。

歩ける距離が短くなってきたら、「年のせい」と決める前に一度ご相談ください。

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よくあるご質問(FAQ)

Q1. 腰はまったく痛くありません。それでも腰部脊柱管狭窄症のことがありますか?

A. あります。『腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン2021(改訂第2版)』では、診断に必要な項目から「腰痛の有無」が外されました。主役は腰の痛みではなく、「歩くと足に症状が出て、休むと引く」という足の症状です。腰が痛くないことを理由に受診を見送る必要はありません。

Q2. 歩くとしびれるのに、自転車なら平気です。気のせいでしょうか?

A. 気のせいではなく、この病気らしさを示す大切な手がかりです。自転車では自然に前かがみになり、神経の通り道が広がるため症状が出にくくなります。逆に足の動脈の病気(PAD)では、自転車でも症状が出ます。診察で必ずお聞かせください。

Q3. 狭窄症と言われました。手術しないと治らないのでしょうか?

A. いいえ。危険なサインがなければ、まずは運動療法・薬物療法・生活の工夫といった保存療法から始めるのが標準的な流れです。軽症から中等症では、症状が落ち着いて経過する方も少なくありません。手術を相談するのは、保存療法でも歩ける距離が縮んで生活が成り立たないとき、あるいは排尿障害や脚の脱力が出ているときです。

Q4. 糖尿病があります。足のしびれは、腰と血糖のどちらが原因でしょうか?

A. 両方が重なっていることが、実はいちばん多いと考えています。目安としては、歩行と関係なく安静時や夜間も左右対称に足先からジンジンするなら糖尿病の神経障害、歩くと出て前かがみで引くなら狭窄症らしい症状です。当院ではHbA1c・アキレス腱反射・足の脈と皮膚の状態をまとめて確認し、どちらがどれだけ関わっているかを整理します。

Q5. 何科を受診すればよいですか?

A. 排尿障害や急な脱力といった危険なサインがある場合は、整形外科・脊椎外科のある医療機関を急いで受診してください。それ以外で「歩くと足がしびれる」のであれば、まず内科・脳神経内科で、糖尿病・血管・ビタミン・甲状腺・脳の病気まで含めて原因を切り分けるのが遠回りになりません。当院で評価し、手術や画像検査が必要と判断した場合は連携医療機関にご紹介します。

AUTHOR / SUPERVISOR

医療法人社団 正友会 理事長 五藤 良将(ごとう よしまさ)

  • 防衛医科大学校 医学部 卒業(27期)。防衛医科大学校病院、自衛隊中央病院、自衛隊横須賀病院ほかで臨床経験を積む
  • 医療法人社団 五良会 理事長/医療法人社団 正友会 理事長/竹内内科小児科医院 院長
  • 日本内科学会 認定内科医/日本抗加齢医学会 専門医/日本糖尿病協会 登録医/日本旅行医学会 認定医
  • 日本温泉気候物理医学会 温泉療法専門医/日本医師会認定産業医/日本医師会認定健康スポーツ医/難病指定医
  • 所属学会:日本内科学会、日本糖尿病学会、日本アレルギー学会、日本東洋医学会、日本リウマチ学会、日本外来小児科学会、日本抗加齢医学会、日本睡眠学会、日本美容内科学会、日本旅行医学会 ほか
  • 著書『あぶら落とすスープ』(アスコム)。NHK・TBS・フジテレビ・日本テレビ・テレビ朝日などメディア出演多数

執筆・監修責任について

本記事は、五藤 良将が公的機関の発表・国内外の診療ガイドライン・査読済み論文を確認したうえで執筆・監修しています。内容は公開時点の情報に基づくものであり、新しい知見やガイドラインの改訂があった場合は、こちらで記事を更新します。
本記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、個々の患者さんの診断・治療に代わるものではありません。症状や治療のご判断については、必ず医師にご相談ください。記載内容について気になる点がございましたら、五良ファミリークリニック センター南(045-942-7783)までお知らせください。



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理事長 五藤 良将

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夕方になると、まぶたが下がって物が二重に見える〜その「疲れやすさ」は年のせいではなく、重症筋無力症かもしれません。理事長 五藤良将が解説〜
【2026-2027】インフルエンザワクチン予約受付中|横浜市の高齢者2,300円・フルミスト・家族割を理事長 五藤良将が解説

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