メニュー

インフルエンザ2025年から2026年の特徴と予防について

[2025.10.09]

前々回のブログとダブりますが・・・。再度上げさせていただきます。

 

インフルエンザの概要

 インフルエンザの流行は、日本では例年11月下旬から12月上旬に始まり、翌年の1月から3月に増加していきます。そして4月から5月に減少していくとされています。しかし、今年に関しては、10月現在においてインフルエンザは流行の兆しをみせています。これは連日の猛暑で部屋の窓を閉じっぱなしで、終日エアコンを付けっぱなしの状態が続いる事からの換気不足が原因と推察されています。

 ところで、インフルエンザウイルスに感染をすることで、38度以上の発熱、頭痛、筋肉・関節痛、倦怠感などの症状が急激に現れるのが特徴です。インフルエンザウイルス感染が重症化した場合には、小児の場合には急性脳炎になったり、高齢者の場合には肺炎に移行する可能性があります。一般的に普通の風邪では喉の痛みや咳、鼻汁、くしゃみなどの症状に留まり、全身症状が出現する事はないとされています。

 季節性インフルエンザは、A型・B型・C型に分類されます。実際に強く症状が出るタイプはA型かB型が多い様です。一概にはいえませんが、A型は38度以上の高熱、悪寒、筋肉・関節痛などが特徴です。B型はお腹に症状が出る例がある様に思われます。

 

インフルエンザの予防

 インフルエンザは、咳やくしゃみ、唾液などの飛沫と共に飛散されたインフルエンザウイルスを、鼻腔から吸入することで感染します。インフルエンザを拡散させないためにも、患者本人だけでなく、周囲の人が共に手洗いやマスク着用する事が今でも有効とされています。また、周囲に飛び散ったインフルエンザウイルスが付着した物を手で触ると目や鼻、口、皮膚を介して感染をする可能性がありますので、外から帰宅後などには手洗いなどが有効とされています。さらに部屋の空気が乾燥しているとインフルエンザに感染をし易くなると言われていますので、加湿器などで部屋を潤す事も大事です。

 

インフルエンザの予防接種に関して

・インフルエンザワクチンによる予防接種の時期について

 ワクチンは接種後約2週間くらいしてからインフルエンザウイルスに対する抵抗力がつくといわれています。その後1ヶ月後にピークを迎え4から5ヶ月くらいは効果が持続すると言われています。

 例年ではインフルエンザの流行は12月下旬から3月上旬とされていますが、今年はすでに流行の兆しが出現していますので、例年より早めにインフルエンザワクチンの接種をお勧めします。

・ワクチン接種回数と対象年齢について

 接種回数はご年齢によって決まっており、1回と2回接種があります。2回接種の場合には通常2〜4週間あけての接種が推奨されています。一般的には12歳以下のお子様の場合には、免疫力が付きにくいとされ2回接種が勧められています。13歳以上から65歳までの方でも2回接種が勧められていますが、毎年ワクチン接種を受けている方や一度かかった方では1回接種でも良いとされています。65歳以上の方は、通常1回で免疫が充分に付くとされています。

 ワクチン接種当日でも接種部位を強く擦らなければ入浴も可能です。また注射した部位が赤く腫れる事もありますが、一時的なもので数日以内に改善します。まれに接種30分以内にアレルギー反応が出ることがありますので、その際はすぐに医療機関を受診してくだい。コロナワクチンと同じ日に接種する事は可能とされていますが、ご心配な方は最低でも1週間はあけてから他のワクチンを接種してください。

 

⭐️インフルエンザワクチンのトピック

 先日当法人理事長五藤良将医師がテレビにてご紹介をしましたが、お子様向けに痛くない新しいワクチンが使用可能となりました。このワクチンは、左右の鼻の孔に噴霧するタイプで、注射と違い痛みを伴わないインフルエンザワクチンです。このワクチンは生ワクチンであり鼻の粘膜からインフルエンザウイルスの侵入を防ぎ、さらに体内に入ってきたインフルエンザウイルスを撃退するという事が期待される物です。日本でも昨年から使用が可能となりました。ただし生ワクチンですので、弱毒化したインフルエンザウイルスからインフルエンザが発症してしまう可能性がありますので、かかりつけの医師に相談をしてみて下さい。

 皆様、インフルエンザにかかると辛いので、ワクチン接種に加えて、マスク着用や手洗い・うがいをこまめにしましょう。

 

 

院長 篠原 伸顕

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME