健康診断
― はじめに:健診は「異常がないこと」を確認するためにある ―
「健診はめんどう」「忙しくて行けない」「結果が怖い」「異常が出てもどこで相談すればいいか分からない」――センター南の外来でも、こうしたご相談を毎日のように頂きます。旧名称・浜クリニックの時代から地域に親しまれてきた当院では、内科・糖尿病内科・脳神経内科・心療内科を併設し、健診の実施・結果説明・精密検査の連携までワンストップで対応しています。
健診の本来の意味は「自覚症状のない段階で異常を見つけて、進む前に対処する」こと。糖尿病・高血圧・脂質異常症・がん――いずれも症状が出てから治療を始めるより、健診で早期に見つけて生活習慣改善・薬物療法を開始する方が、合併症リスク・医療費・QOLを大きく改善できます。
本ページでは、当院・センター南で対応している特定健診・横浜市がん検診・企業健診・雇用時健診・自費人間ドックの内容と、結果の見方・受診のタイミングをご案内します。
📖 目次
1. 当院で受けられる健診の種類一覧
| 健診の種類 | 対象 | 費用 |
|---|---|---|
| 特定健康診査 | 40-74歳・横浜市国民健康保険加入者 | 無料 |
| 後期高齢者健診 | 75歳以上 | 無料 |
| 横浜市がん検診 | 年齢別(肺・大腸・前立腺) | 一部負担あり(65歳以上は無料) |
| 企業健診(労働安全衛生法) | 企業契約・健保組合契約 | 企業/健保負担 |
| 雇用時健診 | 入職前検診 | 自費(個人または雇用主) |
| 自費 健康診断・人間ドック | どなたでも | プラン別自費 |
2. 特定健康診査(40-74歳・横浜市国保)
特定健診は、40〜74歳の横浜市国民健康保険加入者を対象としたメタボリックシンドロームに着目した健診です。生活習慣病の早期発見・予防のため、無料で受診できます。
📊 特定健診の検査項目
- 身体計測:身長・体重・BMI・腹囲
- 血圧測定
- 血液検査:脂質(LDL/HDL/TG/総コレステロール)、肝機能(AST/ALT/γ-GT)、血糖(空腹時血糖/HbA1c)、腎機能(クレアチニン/eGFR)、尿酸
- 尿検査:尿糖・尿蛋白
- 問診・診察:医師による生活習慣の聞き取り
- 必要時の追加項目:貧血検査、心電図、眼底検査
💡 特定保健指導
健診結果でメタボリックシンドローム(腹囲・血圧・脂質・血糖の組み合わせ)の該当者・予備群と判定された方には特定保健指導が無料で提供されます。生活習慣改善のサポートを受けられる貴重な機会です。
3. 横浜市がん検診──6種類のがんを見つける
横浜市では胃・肺・大腸・乳・子宮頸・前立腺の6種類のがん検診を実施しています。65歳以上はすべて無料、それ以下の年齢でも一部自己負担で受診できます。
| がん検診 | 対象年齢 | 検査内容 |
|---|---|---|
| 胃がん検診 | 50歳以上(2年に1回) | 胃X線検査または胃内視鏡検査 |
| 肺がん検診 | 40歳以上(年1回) | 胸部X線、必要時 喀痰検査 |
| 大腸がん検診 | 40歳以上(年1回) | 便潜血検査(2日法) |
| 乳がん検診 | 40歳以上女性(2年に1回) | マンモグラフィのみ(2026年度から視触診廃止) |
| 子宮頸がん検診 | 20歳以上女性(2年に1回) | 子宮頸部細胞診 |
| 前立腺がん検診 | 50歳以上男性(年1回) | PSA血液検査 |
💡 65歳以上は6種類すべて無料
1962年4月1日以前に生まれた方(65歳以上)は、横浜市がん検診6種類すべて無料で受けられます。「受診歴がない」「数年空いている」方は、ぜひこの機会にご相談ください。当院では肺・大腸・前立腺がん検診を実施。胃カメラを希望される方は、横浜市内の連携医療機関へご紹介します。なお、姉妹院・五良会クリニック白金高輪でも胃カメラ・大腸カメラ(内視鏡検査)を実施していますが、東京都港区のため横浜市がん検診の補助対象外です(自費または白金高輪所属の各種保険)。
4. 企業健診(定期健診)・雇用時健診
労働安全衛生法に基づき、企業は年1回(深夜・特定業務従事者は半年に1回)従業員の定期健診を行う義務があります。当院では企業契約・健保組合契約・個人受診を承っています。
🩺 定期健診(労安法)の標準項目
- 既往歴・業務歴・自覚症状・他覚症状の調査
- 身長・体重・BMI・腹囲・視力・聴力
- 胸部X線
- 血圧
- 貧血検査・肝機能・脂質・血糖(HbA1c または空腹時血糖)
- 尿検査(糖・蛋白)
- 心電図
📊 雇用時健診(入職時)
新たに採用する労働者に対し、過去3か月以内の健診結果がない場合、雇い入れ前または直後に実施する必要があります。当院は当日採血・即日対応も可能(要事前予約)。書類フォーマットは事前にお持ちいただくとスムーズです。
5. 自費の人間ドック・オプション検査
特定健診・がん検診の対象外、またはより詳しい検査をご希望される方には、自費の人間ドック・オプション検査をご提案できます。糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病合併症スクリーニング、家族歴を踏まえたカスタムドックなど、目的に応じて設計します。
🩸 生活習慣病ドック
血液・尿・血圧・心電図・腹部エコー・頸動脈エコー・尿アルブミンを一気に評価。糖尿病・高血圧の合併症スクリーニングに。
🧠 脳卒中・認知症リスクドック
頸動脈エコー、家庭血圧、認知機能検査、必要時は連携先でMRI/MRA。家族歴ある方に。
🫘 脂肪肝・肝臓ドック
腹部エコー、肝機能、FIB-4 index、必要時 FibroScan連携。健診で「AST・ALT高め」「脂肪肝」と言われた方に。
📋 渡航前健診
英文診断書発行可。海外赴任・留学・ビザ申請に。指定フォーマットあれば対応可能。
6. 健診結果の見方──「経過観察」「要精査」とは
| 判定区分 | 意味と対応 |
|---|---|
| A・B:異常なし/軽度異常 | 基準値内または軽度の逸脱。生活習慣の維持・改善を継続。 |
| C:要経過観察 | 基準値をやや超える。生活習慣の改善+次回健診まで様子をみる。心配なら受診を。 |
| D:要医療/要精査 | 必ず医療機関を受診してください。放置すると進行する病気が多い。 |
| E:治療継続 | 既に通院中。継続を。 |
⚠ 「要精査」を放置しない
「要精査」判定の方の約半数が受診せずに過ごしているというデータがあります。健診の意義は、要精査の方を医療に繋ぐこと。当院では結果票をお持ちいただければ、必要な精密検査を計画し、連携医療機関へお繋ぎします。
7. 糖尿病・高血圧・脂質異常症が見つかった方へ
健診で見つかる代表的な疾患は糖尿病・高血圧・脂質異常症。いずれも自覚症状がほぼないため、放置されやすい一方、合併症リスクは時間とともに静かに進みます。当院では各疾患に応じた専門的フォローを行います。
8. 受診の流れ・予約・持ち物
🩺 受診の流れ
- WEB予約または電話で日時を予約
- 当日は健診受診券・健康保険証・本人確認書類・予診票・お薬手帳を持参
- 採血のある健診は朝食を抜いて来院(水・お茶は可)
- 受付後、身体計測・採血・尿検査・心電図など
- 診察(医師との問診)
- 結果は約2週間後に郵送または院内で説明
- 異常がある場合は精密検査・治療をご案内
9. 当院・センター南の健康診断の強み
- 横浜市の健診すべてに対応:特定健診、後期高齢者健診、がん検診(肺・大腸・前立腺がん)
- 結果を「説明する」健診:数値の意味、生活習慣のアドバイス、次回までのアクションプランをお伝え
- 異常があれば即フォロー:内科・糖尿病内科・脳神経内科・心療内科を併設、ワンストップで継続診療
- 追加エコー:腹部・頸動脈・心臓・甲状腺エコーを院内で実施可能
- 姉妹院との連携:田園調布・竹内内科小児科医院では訪問診療・AGEs測定、白金高輪・五良会クリニック白金高輪では胃カメラ・大腸カメラ・土日祝対応・2階アンチエイジング外来との連携が可能
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🏥 五良会グループ 姉妹クリニック
よくあるご質問(FAQ)
Q1. 特定健診はどのタイミングで受診すればよいですか?
A. 横浜市国保の方は毎年6月頃に受診券が郵送されます。年度内(翌年3月末まで)にお受けください。1年に1回が原則。基礎疾患のある方は通常の外来受診と組み合わせて、効率よく受診できます。
Q2. 朝食は食べてもいいですか?
A. 採血のある健診(特定健診含む)は朝食抜きでお越しください。水・お茶(無糖)は飲んでも構いません。お薬を毎日服用されている方は、当院へお問い合わせください。
Q3. 健診結果が「D:要精査」でした。どうすれば?
A. 結果票をお持ちいただいて、できるだけ早く当院をご受診ください。当院で精密検査を行うか、必要に応じて連携医療機関(CT/MRI/内視鏡等)へご紹介します。放置だけは避けてください。
Q4. 胃カメラ・大腸カメラは受けられますか?
A. センター南では実施しておりません。姉妹院・五良会クリニック白金高輪では胃カメラ・大腸カメラを実施可能です(土日祝も診療)。当院から直接ご案内できます。
Q5. 雇用時健診の書類フォーマットがあります。対応できますか?
A. はい、事前にフォーマット(紙またはPDF)をお持ちいただければ、それに沿って記入・発行いたします。当日採血で即日対応も可能(一部の項目は結果に数日かかる場合あり)。お急ぎの方は事前にお電話でご相談ください。
Q6. 健診結果から、糖尿病・高血圧・脂質異常症を本格的に治療したいです。
A. 結果票をお持ちいただき、できるだけ早く当院をご受診ください。当院で精密検査を行うか、必要に応じて連携医療機関(CT/MRI/内視鏡等)へご紹介します。
