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【医師監修】三叉神経痛 〜「電気が走るような顔の痛み」に苦しむあなたへ。原因・治療・専門医の選び方をやさしく解説〜

[2026.05.03]







 
 
FACIAL PAIN / TRIGEMINAL NEURALGIA

三叉神経痛
〜「電気が走るような顔の痛み」に
苦しむあなたへ〜

医療法人社団 正友会 理事長・五藤 良将より、原因・治療・専門医のかかり方をわかりやすくお伝えします。当院では、日本初の頭痛専門外来「東京頭痛クリニック」元院長の篠原 伸顕 院長(脳神経内科専門医)が頭痛・神経内科診療を担当しています。

神経内科
頭痛外来
顔面痛
フィブロスキャン対応



― 理事長より、はじめに ―

こんにちは。医療法人社団 正友会 理事長の五藤 良将です。当法人が運営する五良ファミリークリニック センター南では、令和7年6月より篠原 伸顕 院長を迎え、脳神経内科・頭痛専門の診療体制を大きく強化いたしました。

三叉神経痛は、「顔の片側に、まるで電気が走るような、刺すような激痛が突然おそってくる」病気です。歯みがき、洗顔、風が頬にあたる、食事をする——そんな日常の何気ない動作のひとつひとつが、痛みの引き金になります。

痛みのつらさはもちろんですが、それ以上に「次にいつ来るかわからない」恐怖「人にわかってもらえない」孤独「歯科を受診したけれど原因がわからない」さまよい——患者さまが抱えていらっしゃるご苦労は、本当に深いと、これまでの臨床経験から強く感じております。

この記事が、いま苦しんでおられる方や、ご家族のためにお役に立てれば幸いです。当院で行っている診療や、近隣の専門病院との連携体制も、あわせてご紹介します。





1. 三叉神経痛とは?──「顔面の電撃痛」

三叉神経痛(さんさしんけいつう、Trigeminal Neuralgia)は、顔の感覚をつかさどる「三叉神経」がさまざまな原因で刺激され、片側の顔面に発作的な激痛を引き起こす病気です。

痛みは「電気が走る」「ナイフで刺される」「焼けつくような」と表現されることが多く、医学的にも世界の痛みのなかでもっとも激しいもののひとつとされます。患者さんの多くは女性、特に50歳以上の方に多い傾向があります。

⚡ 三叉神経痛の痛みの特徴

  • 突然、電気のように走る強烈な痛み
  • ほとんどの場合、顔の左右どちらか片側のみ
  • 1回の発作は数秒〜2分以内と短いが、繰り返す
  • 洗顔・歯みがき・会話・食事・冷たい風など、軽い刺激で誘発される
  • 痛みのない「無症状期」と、激痛が頻発する「再燃期」を繰り返す



2. こんな症状はありませんか?セルフチェック

以下のチェック項目に当てはまる数が多い方は、三叉神経痛の可能性があります。歯科で「異常なし」と言われても痛みが続く方は、ぜひ神経内科の受診をご検討ください。

✅ セルフチェックリスト


頬・あご・額の片側に、突然「ビリッ」とくる痛みがある

歯みがき・洗顔・髭そりがきっかけで痛みが起こる

食事中・会話中に痛みが走り、食べるのがつらい

冷たい風が顔に当たると痛みが誘発される

歯科で診てもらったが、虫歯・歯周病は見つからなかった

市販の鎮痛薬(ロキソニン・カロナールなど)が効かない

数秒〜2分ほどで痛みが消えるが、しばらくすると繰り返す

💬 患者さんの声でよく聞かれること
「歯医者を3軒回ったけれど、原因がわからなかった」「神経を抜いたのに、痛みがおさまらない」「家族にも痛みの強さが伝わらず、孤独だった」——三叉神経痛の方からは、こうしたお声が本当によく聞かれます。あなたの痛みは、気のせいではありません。



3. なぜ起こる?──血管が神経を圧迫する病気

三叉神経痛のもっとも多い原因(約8〜9割)は、「脳の血管が三叉神経を圧迫している」ことです。

三叉神経は脳幹から出て、顔のさまざまな部位に枝分かれしています。その「神経の根元」のすぐそばを動脈や静脈が通っており、加齢や血管の蛇行によって、血管が神経を物理的に圧迫するようになります。すると神経の絶縁構造(ミエリン)が傷み、わずかな刺激で「電気の暴発」が起こる──これが激痛の正体です。

分類 主な原因 頻度
古典的(特発性) 脳血管(上小脳動脈など)による神経圧迫 約80〜90%
症候性(二次性) 腫瘍・多発性硬化症・動静脈奇形など 約10〜15%
特発性 原因が特定できないもの 少数

💡 ポイント
若い方(特に40歳未満)に三叉神経痛が出た場合は、多発性硬化症などの背景疾患が隠れていないかを確認する必要があります。MRIによる精査がとても重要です。



4. 「歯の痛み」「副鼻腔炎」と間違われやすい

三叉神経痛は、頬・あご・歯の付け根のあたりに痛みが出るため、「虫歯では?」と歯科を受診される方がとても多いのが特徴です。実際には歯に異常がないのに、神経を抜かれてしまったり、抜歯まで行われてしまうケースが少なくありません。

以下に、三叉神経痛と間違われやすい主な病気をまとめます。

病気 三叉神経痛との違い
虫歯・歯髄炎 持続的でズーンと響くような痛み。冷たいものでしみる。
副鼻腔炎(蓄膿症) 頬・額に重苦しい持続痛。前かがみで悪化。鼻汁・鼻閉を伴う。
群発頭痛 片側の目の奥が15分〜3時間えぐられるように痛む。涙・鼻水を伴う。
顎関節症 口を開けるとあごがカクッと鳴る・痛む。電撃痛ではない。
帯状疱疹後神経痛 先行する皮疹(水ぶくれ)の既往がある。持続的な焼けるような痛み。
糖尿病性ニューロパチー 手足のしびれ・痛みが主体。本記事第9章で詳述



5. 診断の流れ──MRI・神経内科専門医による診察

三叉神経痛の診断は、「特徴的な痛みのパターン」を丁寧な問診で確認することがもっとも大切です。当院では、神経内科専門医・頭痛専門医による診察と、必要に応じて連携病院でのMRI撮像をスムーズにご手配いたします。

1

問診(もっとも重要)

痛みの性質・誘発因子・持続時間・経過などを詳細にお伺いします。多くはこの段階で診断の見当がつきます。

2

神経学的診察

顔面の感覚や反射を専門医が丁寧に調べ、ほかの神経疾患を見逃さないようにします。

3

画像検査(MRI/MRA)

血管による圧迫の有無、腫瘍や多発性硬化症などの除外のため、連携病院(昭和大学横浜市北部病院・横浜新都市脳神経外科病院など)でのMRI撮像をご手配します。

4

血液検査

薬物治療を始める前に、肝機能・腎機能・血球数などをチェックします。第8章「フィブロスキャン」と関連します。



6. 治療①薬物療法(カルバマゼピンなど)

三叉神経痛の治療は、まず薬物療法からスタートするのが一般的です。日本ペインクリニック学会「神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン」や国際的な診療指針においても、カルバマゼピン(商品名:テグレトール)が第一選択薬として確立しています。

💊 カルバマゼピン(テグレトール)

第一選択

三叉神経痛にもっともよく効く薬で、多くの方で発作が劇的に減ります。1日200mgから開始し、効果と副作用を見ながら徐々に増量します。

⚠ 副作用:眠気・ふらつき・肝機能障害・皮疹など。定期的な血液検査が必須です。

💊 ラモトリギン・バクロフェン など

第二選択

カルバマゼピンが効きにくい・副作用が出る方には、ラモトリギンや筋弛緩薬のバクロフェンなどを併用・代替として検討します。

💊 プレガバリン・ガバペンチン など

補助・神経障害性疼痛全般

神経障害性疼痛全般に有効な薬。三叉神経痛にも補助的に用いられることがあります。糖尿病性ニューロパチーでもよく使われます。

⚠ 市販薬は効きません
三叉神経痛は「神経の電気的な異常興奮」が原因のため、ロキソニン・カロナール・市販の頭痛薬では効果がほとんど期待できません。「市販薬が効かない激しい顔の痛み」が続く場合は、必ず神経内科を受診してください。



7. 治療②外科治療・神経ブロック・ガンマナイフ

薬物療法で症状がコントロールできない場合、副作用が強くて服薬を続けられない場合には、外科的治療や神経ブロック療法が検討されます。当院では患者さんの状態に応じて、専門病院(脳神経外科・ペインクリニック)を速やかにご紹介いたします。

🔬 微小血管減圧術(MVD)

神経を圧迫している血管を移動させる根本的手術。長期成績が良いですが、開頭が必要です。

⚡ ガンマナイフ治療

放射線で神経の働きを部分的に弱め、痛みを和らげる治療。高齢の方や手術が難しい方に。

💉 神経ブロック療法

三叉神経の枝に局所麻酔・高周波などで作用させる治療。ペインクリニックで実施。



8. 薬の副作用と「フィブロスキャン」による肝機能評価

カルバマゼピンをはじめとする三叉神経痛治療薬は、長期間にわたって服用することが多く、その間は肝機能のチェックが欠かせません。当院では血液検査に加え、「フィブロスキャン」という非侵襲的な肝硬度測定装置を用いて、肝臓そのものの状態をきめ細かく評価できます。

🩻 フィブロスキャンとは?

超音波の振動を使って、肝臓の「硬さ(線維化の進行度)」「脂肪量」を、痛みなく・採血なしで評価できる検査です。肝硬変への進行リスクを客観的に把握でき、肝生検(針で肝臓を刺す検査)に頼らずに肝臓の状態を継続的にモニタリングできます。

  • 三叉神経痛でカルバマゼピンを長期服用している方
  • 健診で肝機能異常(AST・ALT・γ-GTP上昇)を指摘された方
  • 脂肪肝(MASLD/MAFLD)と言われた方
  • 毎日の飲酒習慣がありアルコール性肝障害が心配な方
  • 糖尿病・脂質異常症をお持ちの方の合併症スクリーニング

※都筑区・港北ニュータウン地域でフィブロスキャンを保有する診療所は限られています。当院では、神経内科の長期治療を受けながら、肝臓の安全管理まで一施設で完結できる体制を整えています。



9. 糖尿病と頭痛・神経痛の意外な関係

「糖尿病と頭痛」と聞いてもピンとこないかもしれません。しかし、糖尿病は頭痛・顔面痛・神経痛の重要なリスク因子であり、神経内科外来でも見逃せないテーマです。

① 高血糖による頭痛

血液の粘度上昇・血流低下により、首・肩のこりが慢性化。頭痛を誘発します。

② 低血糖による頭痛

血糖が下がるとアドレナリンが分泌され血管が収縮、ズキンズキンとした拍動性の痛みに。

③ 動脈硬化と脳卒中

高血糖は動脈硬化を進め、脳卒中(くも膜下出血・脳梗塞)リスクを高めます。「いつもと違う激しい頭痛」は要注意。

④ 糖尿病性ニューロパチー

手足のしびれ・痛みが代表的ですが、稀に三叉神経領域に類似の神経痛を起こすこともあります。

🔬 「ただの頭痛」と片付けない

繰り返す頭痛・原因不明の顔面痛をお持ちの方は、糖尿病・高血圧・脂質異常症などの背景疾患のスクリーニングをしておくことが大切です。当院では、神経内科の診察と同時に、HbA1c・血糖・脂質プロファイル・血圧管理まで一括して対応しています。糖尿病・高血圧・脂質異常症のテーマは、近日中に当ブログで個別記事を公開予定です。



10. なぜ当院か?──頭痛・神経内科の専門体制

三叉神経痛・頭痛は、「正しく診断し、適切な薬を、安全に使い続ける」ことが何より大切です。当院は、地域に密着しながらも、頭痛・神経内科の極めて高い専門性を備えた診療体制を整えています。理事長の私(五藤)は田園調布の竹内内科小児科医院、白金高輪の五良会クリニックを含むグループ全体を統括しておりますが、センター南の頭痛・神経内科診療を担っているのが、篠原 伸顕 院長です。

DIRECTOR / 院長

篠原 伸顕

しのはら のぶあき / 令和7年6月就任

脳神経内科専門医
頭痛専門医
認知症
脳血管障害
パーキンソン病

昭和63年に大学を卒業後、大学附属病院で診療・教育・研究に従事。神奈川県の大和市立病院で神経内科・夜間救急を経験した後、1999年にカナダ・オタワ大学へ医学研究留学。帰国後は大田区の池上総合病院で副院長を11年務め、救急医療の現場を支えました。

その後、日本で最初の頭痛専門外来「東京頭痛クリニック」(東京・渋谷区)の院長として6年間にわたり頭痛診療を専門に従事。片頭痛予防注射薬の治験にも携わるなど、現代の頭痛診療の最前線を歩んでこられました。令和7年6月、五良ファミリークリニック センター南の院長に就任し、地域のかかりつけ医として頭痛・神経内科に加え、内科全般・小児科・生活習慣病・健診・ワクチン・訪問診療まで幅広く診療されています。


📖 篠原院長 就任ご挨拶を読む →

💡 なぜ「日本初の頭痛専門外来 元院長」が三叉神経痛の診療に最適なのか

三叉神経痛は、片頭痛・群発頭痛・後頭神経痛など、ほかの「顔と頭の痛み」と症状が重なって判断が難しいケースが少なくありません。篠原院長は東京頭痛クリニックで6年間、ひたすら「頭と顔の痛み」だけを診療してきた稀有な経験をお持ちです。さらに脳神経内科専門医として認知症・脳血管障害・パーキンソン病まで幅広い疾患を診てこられたため、「単なる頭痛」ではなく「背景に隠れた神経疾患」を見逃さない目を兼ね備えています。

🧠 脳神経内科専門医による診察

頭痛専門医の篠原院長が、三叉神経痛・頭痛・めまい・しびれなど神経疾患全般に対応。

🩻 フィブロスキャン完備

長期薬物治療を受ける方の肝機能・肝硬度を、痛みなくチェックできます。

🏥 高度医療機関との連携

昭和大学横浜市北部病院・横浜新都市脳神経外科病院などへスムーズにご紹介。

👨‍👩‍👧 ご家族まるごと「かかりつけ」

内科・小児科・神経内科・認知症外来まで、ご家族全員の主治医として伴走します。



11. 関連ブログ・関連クリニックのご紹介

当院ブログでは、三叉神経痛と関連の深い糖尿病・高血圧・脂質異常症のテーマも順次公開予定です。また、五良会グループの姉妹クリニック(白金高輪・田園調布)でも、神経内科・頭痛・生活習慣病に関する記事を多数公開しております。あわせてご活用ください。

📚 当院ブログ・関連テーマ(順次公開予定)

🩸 糖尿病と上手につきあう

HbA1c・薬物療法・合併症予防まで

 


💗 高血圧症の最新治療

家庭血圧の測り方・降圧目標値の考え方

 


🥗 脂質異常症と動脈硬化

LDL・HDL・中性脂肪のコントロール

 


🧠 片頭痛・緊張型頭痛

頭痛専門医による診療のすすめ

 

🏥 五良会グループ 姉妹クリニックのブログもご活用ください

 

SHIROKANETAKANAWA

五良会クリニック白金高輪

消化器内科・肝臓内科を中心に、最新の医療情報を配信。肺炎球菌ワクチン・花粉症・脂肪肝など豊富な記事。

→ ブログを見る

 

 

DEN-EN-CHOFU

竹内内科小児科医院

大田区田園調布の老舗クリニック。理事長・五藤良将監修の生活習慣病・予防接種・小児医療コラムが充実。

→ ブログを見る

 

五良会グループは、「五方良し」の理念のもと、白金高輪・田園調布・センター南の3拠点で、地域のみなさまの健康を支えております。お引越しやお勤め先の変更があっても、グループ内でカルテ情報を共有でき、継続的な医療を提供します。



12. よくあるご質問(FAQ)

Q1. 三叉神経痛は自然に治りますか?

A. 一時的に痛みが軽くなる時期はあっても、根本的な原因(血管圧迫など)が残っていれば再燃を繰り返します。早めに神経内科でご相談ください。

Q2. 受診時、何科に行けばいいですか?

A. 神経内科・脳神経内科・頭痛外来が第一選択です。当院は神経内科専門医・頭痛専門医が常駐しています。

Q3. 薬は一生飲み続けるのですか?

A. 症状が安定すれば減量・中止を試みることがあります。一方、再発が多い方は長期継続が必要なこともあります。定期診察で個別に判断します。

Q4. MRIは当院で撮れますか?

A. 当院でMRIは撮像できませんが、昭和大学横浜市北部病院・横浜新都市脳神経外科病院など連携医療機関へ速やかにご紹介し、結果をもとに当院で継続的に診療いたします。

Q5. フィブロスキャンは予約が必要ですか?

A. はい、診察のうえで適応をご判断し、後日予約制で実施いたします。所要時間は10分程度、痛みはありません。

Q6. 糖尿病もみてもらえますか?

A. はい。当院は神経内科+内科+糖尿病内科を一括して診療しています。神経痛と生活習慣病を「ひとりの主治医」がまとめて管理できることが、当院の大きな強みです。



 

GORYO FAMILY CLINIC CENTER MINAMI

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日本初の頭痛専門外来「東京頭痛クリニック」元院長・
篠原 伸顕院長(脳神経内科専門医)が、
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🏥 五良ファミリークリニック センター南

医療法人社団 正友会

📍 神奈川県横浜市都筑区荏田東4-3-19

📞 045-942-7783

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診療時間 日・祝
9:00〜12:00 9:00〜14:00
15:00〜18:00

執筆|医療法人社団 正友会 理事長 五藤 良将

五良ファミリークリニック センター南/竹内内科小児科医院/五良会クリニック白金高輪



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