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片頭痛・緊張型頭痛 〜頭痛専門医による診療のすすめ〜

[2026.05.03]
 
 
MIGRAINE / TENSION-TYPE HEADACHE

片頭痛・緊張型頭痛
〜頭痛専門医による診療のすすめ〜

医療法人社団 正友会 理事長・五藤 良将より、頭痛専門医・篠原 伸顕 院長(日本初の頭痛専門外来「東京頭痛クリニック」元院長)が在籍する当院ならではの頭痛診療をご紹介します。

頭痛外来
片頭痛
緊張型頭痛
CGRP関連薬

― 理事長より、はじめに ―

こんにちは。医療法人社団 正友会 理事長の五藤 良将です。日本では片頭痛をお持ちの方は約840万人、緊張型頭痛は約2,000万人と推計されており、まさに国民病です。

にもかかわらず、患者さまの多くは「ただの頭痛」と思って受診せず、市販薬を飲み続けて薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)に陥っているのが現実です。「頭が痛いのは仕方ない」「自分の体質だから」とご自身を納得させて、本来の人生の質を大きく損ねている方を、私は数多く見てきました。

当院には、日本初の頭痛専門外来「東京頭痛クリニック」で6年間院長を務め、頭と顔の痛みだけを診てきた篠原 伸顕院長が在籍しています。慢性的な頭痛に苦しむ方に、新しい時代の選択肢があることを、ぜひお伝えしたく筆をとりました。

1. 頭痛は3つに分けて考える

頭痛診療の出発点は、まず「危険な頭痛」と「危険ではない頭痛」を区別することです。国際頭痛分類では、頭痛は大きく次の3つに分けられます。

分類 代表例 特徴
一次性頭痛 片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛 脳には異常がない。慢性反復性。
二次性頭痛 くも膜下出血・脳腫瘍・髄膜炎 原因疾患がある危険な頭痛。
有痛性脳神経障害 三叉神経痛・後頭神経痛 神経が原因。電撃のような痛み。

2. 片頭痛とは──ズキンズキン拍動性の激痛

片頭痛は、頭の片側(または両側)にズキンズキンと脈打つような中等度〜重度の痛みが4〜72時間続く一次性頭痛です。女性に多く(男性の約3〜4倍)、20〜40代に多発します。

⚡ 片頭痛の特徴

  • 頭の片側または両側に拍動性の痛み(ドクンドクン)
  • 動くと痛みが悪化する(階段昇降・お辞儀など)
  • 吐き気・嘔吐を伴うことが多い
  • 光・音・においに過敏になる
  • 痛みが始まる前に「閃輝暗点」(キラキラ光る視野欠損)を伴うこともある(前兆あり片頭痛)
  • 月経・天候・睡眠不足・寝過ぎ・空腹・チョコ・ワインなどが誘因

🔬 片頭痛のメカニズム(最新の理解)

かつて片頭痛は「血管が広がるから痛む」と説明されていましたが、現在では三叉神経終末から放出される「CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)」という物質が、髄膜の血管拡張・神経炎症を引き起こすことが主因と理解されています。このCGRPを標的にした治療薬が、片頭痛治療を一変させました(→第6章)。

3. 緊張型頭痛とは──締めつけられる重い痛み

緊張型頭痛は、頭全体が締めつけられる、重く鈍い痛みが特徴の一次性頭痛です。最も頻度の高い頭痛で、日本人の成人の約2割が経験します。

🪨 緊張型頭痛の特徴

  • 頭全体・後頭部・首筋にかけての締めつけ感(鉢巻き型)
  • 痛みは軽度〜中等度。動いても悪化しない
  • 吐き気は通常なし。光・音への過敏も少ない
  • 肩こり・首こり・眼精疲労を伴うことが多い
  • 長時間のデスクワーク・ストレス・姿勢不良が誘因

4. 片頭痛と緊張型頭痛の見分け方

片頭痛と緊張型頭痛は合併することも多く(混合型)、自己判断は意外と難しいものです。下表を参考にしながら、実際の診断は頭痛専門医にご相談ください。

特徴 片頭痛 緊張型頭痛
痛みの性質 ズキンズキン(拍動性) 締めつけられる、重苦しい
部位 片側または両側 両側(後頭〜首)
強さ 中〜重度(仕事に支障) 軽〜中等度
動作で悪化 悪化する 変わらない
吐き気 あり 通常なし
光・音過敏 あり あっても軽度
持続時間 4〜72時間 30分〜数日

5. こんな頭痛は要注意──危険なサイン

以下のような頭痛は、くも膜下出血・脳腫瘍・髄膜炎など命に関わる二次性頭痛の可能性があります。一つでも当てはまる場合は、すぐに救急外来か当院へご連絡ください

🚨 危険な頭痛のサイン(SNNOOP10)

  • 今までで最悪」「突然始まった」激しい頭痛(雷鳴頭痛)
  • 50歳以降に初めて出た頭痛
  • 発熱・首のこわばり・意識障害・けいれんを伴う
  • 手足のまひ・しびれ・ろれつが回らない
  • 視力・視野の異常
  • 頭痛の頻度や強さが急に変化している
  • がん・免疫不全・妊娠中の頭痛

6. 片頭痛の最新治療──CGRP関連薬の革命

片頭痛の治療は、「発作時に痛みを止める急性期治療」「発作そのものを減らす予防療法」の二本立てです。近年、CGRPを標的とした新薬が次々登場し、頭痛治療は革命的に進化しました。篠原院長は「東京頭痛クリニック」時代に片頭痛予防注射薬の治験にも携わるなど、この分野の最前線を歩んでこられました。

💊 急性期治療(発作時に飲む薬)

  • NSAIDs(ロキソニン・カロナール):軽度〜中等度の発作時の第一選択
  • トリプタン製剤(イミグラン・マクサルト・レルパックス・アマージなど):中等度〜重度の片頭痛に有効。発作開始30分以内の服用が効果的
  • ナルティーク(リメゲパント):2024年発売の新世代経口薬。CGRP受容体拮抗薬。トリプタン無効例にも有効

💉 予防療法(発作を減らす薬)

  • 従来の経口予防薬:プロプラノロール(インデラル)、バルプロ酸、ロメリジン(ミグシス)など
  • CGRP関連抗体薬(注射薬):エムガルティ・アジョビ・アイモビーグ。月1回の皮下注射で発作日数を半減以上できる方も多数
  • ナルティーク:急性期と予防の両方に使える経口CGRP関連薬

💡 こんな方は予防療法をご検討ください

月に4日以上頭痛発作がある/生活への支障が大きい/急性期薬を月10日以上使う/トリプタンが効きにくい——こうした方は予防療法の良い適応です。CGRP関連抗体薬は3割負担で月12,000〜13,000円程度と高額ですが、QOLを劇的に改善するケースも多く、十分検討する価値があります。

7. 緊張型頭痛の治療と予防

緊張型頭痛の治療は、薬物療法と非薬物療法を組み合わせるのが基本です。

💊 急性期

アセトアミノフェン・NSAIDs。月10日を超える使用は注意。

💊 予防(慢性化時)

アミトリプチリン(少量)、筋弛緩薬など。

🧘 姿勢・運動

デスクワーク姿勢の改善、ストレッチ、ウォーキング。

😌 ストレス管理

十分な睡眠、リラクゼーション、認知行動療法。

8. 薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)

「市販の頭痛薬を毎日のように飲んでいる」「飲まないと不安で持ち歩く」——こうした状態が続くと、かえって頭痛が増えるパラドキシカルな現象が起こります。これが「薬剤の使用過多による頭痛(MOH:Medication Overuse Headache)」です。

⚠ 薬物乱用頭痛の診断基準

  • 月15日以上の頭痛が3か月以上続く
  • NSAIDs・アセトアミノフェン:月15日以上の服用
  • トリプタン・複合鎮痛薬・オピオイド:月10日以上の服用

治療は原因薬剤の中止と予防療法の開始。当院では、頭痛専門医のもと安全に離脱を進めます。「市販薬がやめられない」とお悩みの方こそ、ぜひご相談ください。

9. 糖尿病・高血圧と頭痛の関係

頭痛は単独の病気のように見えても、糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病と深く関わっていることがあります。

糖尿病と頭痛

高血糖(血流低下による肩こり頭痛)/低血糖(アドレナリン血管収縮による拍動痛)の両方で頭痛が起こります。糖尿病の記事もご覧ください。

高血圧と頭痛

血圧180/120以上になると頭痛が出現。「いつもと違う激しい頭痛」は脳卒中のサインかも。高血圧の記事を参照。

脂質異常症と動脈硬化

脳血管の動脈硬化進行→脳梗塞・脳出血リスク。脂質異常症の記事もあわせて。

三叉神経痛との鑑別

「片頭痛と思っていたら三叉神経痛だった」例も。三叉神経痛の記事を参照。

10. なぜ当院か──篠原院長の専門外来

頭痛診療は、「ただ薬を出す」だけではうまくいかない分野です。一人ひとりの頭痛タイプを丁寧に分類し、誘因をともに洗い出し、急性期と予防のバランスを長期的に組み立てていく——これは頭痛専門医ならではの仕事です。当院には、その第一人者である篠原院長が在籍しています。

DIRECTOR / 院長

篠原 伸顕

しのはら のぶあき / 令和7年6月就任

脳神経内科専門医
頭痛専門医
認知症
脳血管障害
パーキンソン病

昭和63年に大学を卒業後、大学附属病院で診療・教育・研究に従事。1999年にカナダ・オタワ大学へ医学研究留学。帰国後は大田区の池上総合病院で副院長を11年務め、救急医療の現場を支えました。

その後、日本で最初の頭痛専門外来「東京頭痛クリニック」(東京・渋谷区)の院長として6年間にわたり頭痛診療を専門に従事。片頭痛予防注射薬(CGRP関連抗体薬)の治験にも携わるなど、現代の頭痛診療の最前線を歩んでこられました。令和7年6月、五良ファミリークリニック センター南の院長に就任


📖 篠原院長 就任ご挨拶を読む →

🧠 頭痛専門外来

日本初の頭痛専門外来 元院長の篠原院長が、CGRP関連薬を含む最新治療を提供。

🏥 高度医療機関連携

MRI・MRAなど精査が必要な場合、昭和大学横浜市北部病院・横浜新都市脳神経外科病院などへ速やかにご紹介。

👨‍👩‍👧 内科+頭痛をワンストップ

糖尿病・高血圧・脂質異常症の管理と、頭痛診療をひとりの主治医がまとめて担当。

🎯 個別化治療

頭痛日記の活用、誘因分析、急性期と予防のバランス調整まで丁寧に。

11. 関連ブログ・関連クリニック

📚 当院ブログ・関連テーマ

⚡ 三叉神経痛

電撃のような顔の痛みの正体

 


🩸 糖尿病と上手につきあう

HbA1c・薬物療法・合併症予防

 


💗 高血圧症の最新治療

JSH2025/130/80 mmHg時代へ

 


🥗 脂質異常症と動脈硬化

LDL目標値・スタチン治療

 

🏥 五良会グループ 姉妹クリニックのブログもご活用ください

SHIROKANETAKANAWA

五良会クリニック白金高輪

消化器内科・肝臓内科を中心に、最新の医療情報を配信。

→ ブログを見る

 


DEN-EN-CHOFU

竹内内科小児科医院

大田区田園調布。理事長・五藤良将監修の生活習慣病コラムが充実。

→ ブログを見る

 

12. よくあるご質問(FAQ)

Q1. CGRP関連抗体薬は当院で受けられますか?

A. 適応をご相談のうえ、施設要件を満たした上で対応可能です。「最適使用ガイドライン」に基づき判断しますので、まずは外来へお越しください。

Q2. MRIは当院で撮れますか?

A. 当院でMRIは撮像できませんが、必要時は連携病院(昭和大学横浜市北部病院・横浜新都市脳神経外科病院など)へ速やかにご紹介し、結果をもとに当院で継続診療します。

Q3. 妊娠中・授乳中でも頭痛治療は受けられますか?

A. はい。アセトアミノフェンなど安全性の高い薬を中心に、専門医が個別に判断します。CGRP関連抗体薬は妊娠中・授乳中は使用不可です。

Q4. 子どもの頭痛も診てもらえますか?

A. はい、当院は小児科も併設しており、お子さまの頭痛にも対応しています。お子さまの片頭痛は意外に多い疾患です。

執筆|医療法人社団 正友会 理事長 五藤 良将

五良ファミリークリニック センター南/竹内内科小児科医院/五良会クリニック白金高輪


GORYO FAMILY CLINIC CENTER MINAMI
五良ファミリークリニック センター南
内科・小児科・神経内科・認知症外来・頭痛外来・アレルギー科・糖尿病内科・心療内科

内科 小児科 神経内科 認知症外来 頭痛外来
アレルギー科 糖尿病内科 予防接種 健康診断 心療内科

※旧名称:浜クリニック
〒224-0006 神奈川県横浜市都筑区荏田東4-3-19
横浜市営地下鉄ブルーライン・グリーンライン「センター南駅」徒歩9分/駐車場4台

診療時間 日・祝
9:00〜12:00 9:00

14:00
15:00〜18:00

休診日:火曜午後・日曜・祝日/土曜は9:00〜14:00(休憩なし)


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電話
045-942-7783

理事長 五藤 良将

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