メニュー

認知症かな?と思ったら|物忘れとの違い・受診の流れ【都筑区センター南】

[2026.06.13]
 
 
DEMENTIA — EARLY SIGNS & DIAGNOSIS

認知症かな?と思ったら
〜物忘れとの違い・受診の流れ【都筑区】〜

医療法人社団 正友会 理事長・五藤 良将(日本抗加齢医学会専門医)より、加齢の物忘れとの見分け方から、受診の流れまでをわかりやすくお伝えします。

物忘れとの違い
MCI(軽度認知障害)
早期受診
都筑区・センター南

― 理事長より、はじめに ―

こんにちは。医療法人社団 正友会 理事長の五藤 良将です。「最近、親の同じ話が増えた」「母が買い物のたびに同じものを買ってくる」「自分の物忘れが、ただの歳のせいか心配」——旧・浜クリニックとして地域に親しまれてきた頃から、こうしたご相談をご本人・ご家族の双方から数多くお受けしてきました。

結論からお伝えします。「認知症かな?」と気づいた今が、いちばん大切なタイミングです。早く調べることで、治る・改善するタイプを見つけられたり、進行をゆるやかにする手立てを取れたりします。怖いから先延ばし——が、いちばんもったいない選択です。 

本記事では、加齢の物忘れと認知症の見分け方、前段階の「MCI」、受診すべきサイン、そして当院(都筑区センター南)での受診の流れまで、ご家族の目線で丁寧に解説します。

1. その物忘れ、「加齢」?「認知症」?

歳を重ねれば、誰でも多少は物忘れが増えます。大切なのは「物忘れがあるかどうか」ではなく、「忘れ方の質」と「生活に支障が出ているか」です。まずは落ち着いて、次の章のポイントで見比べてみましょう。

💡 ひとことで言うと

加齢の物忘れは「体験の一部」を忘れます(昨日の夕食のメニューを思い出せない)。認知症の物忘れは「体験そのもの」を忘れます(夕食を食べたこと自体を覚えていない)。この違いが、見分けの出発点です。

2. 見分けるポイント——加齢と認知症の違い

観点 加齢による物忘れ 認知症による物忘れ
忘れる範囲 体験の一部を忘れる 体験そのものを忘れる
ヒントがあると 思い出せることが多い 思い出せないことが多い
自覚 「忘れっぽい」と自覚あり 自覚が乏しくなることがある
進行 急には進まない 徐々に進行する
日常生活 大きな支障は出にくい 支障が出てくる

もちろん、これはあくまで目安です。うつや甲状腺の病気、薬の影響など、認知症とよく似た状態もあります。自己判断で決めつけず、「気になったら一度プロに調べてもらう」のがいちばん安心です。

3. 前段階「MCI(軽度認知障害)」を知る

MCI(軽度認知障害)は、健常と認知症のあいだのグレーゾーンです。物忘れはあるけれど、日常生活はおおむね自立して送れている段階を指します。ここが、早期発見の最大のチャンスです。

📊 MCIの大事な数字

・MCIの方の年間10〜15%が認知症へ進行するとされます
・一方で30〜40%は、正常域へ戻る・改善するケースも報告されています
・つまりMCIは「引き返せる可能性のある段階」。放置せず手を打つ意義が大きいのです

生活習慣の見直し(運動・食事・睡眠・社会的なつながり)、生活習慣病の管理、難聴の対策などが、進行をゆるやかにする土台になります。何を優先すべきかは一人ひとり違うため、まずは現状を「見える化」することから始めましょう。

4. こんなサインは早めの受診を(チェックリスト)

次のようなサインが以前より増えてきたと感じたら、受診の目安です。ご本人だけでなく、ご家族が気づくことも多いポイントです。

👀 受診を考えたいサイン

✔ 同じことを何度も聞く・話す
✔ 約束や予定を忘れる、日付や曜日があいまいになる
✔ 財布・鍵などを探す回数が増えた/「盗られた」と言うことがある
✔ 慣れた道で迷う、車の運転でヒヤリが増えた
✔ 料理の品数が減った・味付けが変わった、家電の操作に戸惑う
✔ 趣味や外出への意欲が落ちた、身だしなみに無頓着になった
✔ 怒りっぽい・疑い深いなど、性格や気分の変化が出てきた

⚠ 急な変化は別の病気のサインかも

数日〜数週間で急激にもの忘れや混乱が進んだ場合は、脳の病気・感染症・薬の影響・脱水など、急いで対応すべき原因のことがあります。早めに医療機関へご相談ください。

5. 認知症には「治る・改善する」タイプもある

「認知症=治らない」というイメージが強いですが、実は治療で改善が期待できるタイプ(treatable dementia)が隠れていることがあります。だからこそ、早く調べる価値があるのです。

🩺 改善が期待できる主な原因の例

甲状腺機能低下症やビタミン不足(B12・葉酸など)
正常圧水頭症(歩行障害・尿失禁を伴うことがある)
慢性硬膜下血腫(頭をぶつけた数週間後などに)
・薬の影響、うつ、脱水・感染など

これらは血液検査や画像検査で見つかることがあり、適切に治療すれば改善が見込めます。詳しくは 「治療可能な認知症(treatable dementia)」の記事もご覧ください。

6. 受診の流れ——何科に行く?当院で何をする?

「何科に行けばいいの?」という声をよくいただきます。まずはかかりつけの内科・神経内科・認知症外来で大丈夫です。当院(都筑区センター南)は認知症外来・神経内科を併設しており、最初の入り口としてご利用いただけます。

🏥 当院での一般的な流れ

問診:ご本人とご家族から、いつ頃からどんな変化があるかを伺います
認知機能のチェック:簡単な質問形式の検査で現状を「見える化」
血液検査:甲状腺・ビタミン・貧血など、改善できる原因がないか確認
必要に応じて画像検査の手配:脳の状態を調べる検査を専門機関と連携
方針のご相談:生活の工夫、治療、ご家族の支援、必要時は専門施設へご紹介

👥 ご家族の同席がおすすめ

日常の変化は、ご家族のほうがよく見えていることが多いものです。受診の際は、可能であればご家族が同席し、「いつ頃から・どんなことに困っているか」をメモしてお持ちいただくと、診察がスムーズです。お薬手帳もご持参ください。

7. 早期発見が変える未来——新薬の時代

近年、アルツハイマー病の原因物質(アミロイドβ)に働きかける新しいタイプの薬が登場しました。レカネマブ(2023年12月発売)とドナネマブ(2024年11月発売)です。

📊 ここが重要なポイント

・対象はMCI〜軽度のアルツハイマー病という「早い段階」の方
・アミロイドβの蓄積を確認するなど、一定の条件を満たす必要があります
・投与できるのは限られた専門医療機関で、かかりつけ医からの紹介が必要なことが多い
・だからこそ、「早く気づき、早く調べる」ことが、選択肢を広げる鍵になります

新薬は誰にでも使えるわけではなく、適応や条件があります。詳しくは 新薬「ケサンラ(ドナネマブ)」の解説記事をご覧ください。当院は、早期発見と専門施設への橋渡しの役割を担います。

8. ご家族の接し方・心構え

ご本人が不安や不信を抱えていることも少なくありません。受診を急かして関係がこじれると、かえって遠回りになります。次の3つを心に留めていただくと、ぐっと進めやすくなります。

🤝 否定せず受けとめる

間違いを正そうと言い争うより、まず気持ちを受けとめる。安心感が、次の一歩につながります。

🩺 受診は「健康チェック」として

「認知症の検査」より、「ふらつきや血圧も含めた体の点検」と切り出すと受け入れやすいことがあります。

💗 抱え込まない

介護は長い道のり。地域包括支援センターなどの相談窓口も、早めに知っておくと安心です。

9. 当院の認知症外来——早期発見と橋渡し

🏥 五良ファミリークリニック センター南だからできること

当院は認知症外来・神経内科・頭痛外来・心療内科・糖尿病内科を併設しています。「物忘れ」の背景には、脳・心・生活習慣病が複雑にからむことが多く、まとめて診られることが強みです。

・認知機能の「見える化」と、改善できる原因(甲状腺・ビタミン等)のチェック
・生活習慣病の管理で進行をゆるやかにするサポート
・新薬が選択肢になる方は専門施設へスムーズにご紹介
・土曜も9:00〜14:00(休憩なし)。ご家族と一緒に通いやすい体制です

「怖いから様子を見る」のではなく、「安心するために一度調べる」。その最初の一歩を、当院がお手伝いします。

🔁 3軸クロスポイント:認知症を「糖尿病」「抗加齢」の視点でとらえる

認知症は、ある日突然始まるものではなく、長年の生活習慣や血管の健康と深くつながっています。当院が大切にする3軸アプローチで見てみましょう。

🩸 軸1: 糖尿病・生活習慣病との関連

糖尿病があると認知症のリスクが高まることが知られ、「ダブルジオパディ(二重の危険)」とも呼ばれます。高血圧・脂質異常症・喫煙も血管性認知症の危険因子です。生活習慣病をきちんと管理することは、そのまま認知症予防につながります。詳しくは 糖尿病と認知症・抗加齢の関係 をご覧ください。

🧠 軸2: 脳・神経の視点で「種類」を見分ける

ひとくちに認知症と言っても、アルツハイマー型・血管性・レビー小体型などタイプによって対応が異なります。頭痛・ふらつき・歩行の変化など神経の症状も手がかりになります。タイプ別の特徴は 「認知症の種類」の記事 で解説しています。

🌱 軸3: 抗加齢医学・健康寿命

運動・食事・睡眠・社会的なつながり・難聴対策は、脳の老化をゆるやかにする「攻めの予防」です。MCIの段階でこれらに取り組むことは、健康寿命を延ばす抗加齢プロジェクトそのもの。物忘れに気づいた今が、脳のアンチエイジングを始める好機です。

10. 関連ブログ・関連クリニック

🏥 五良会グループ 姉妹クリニックの関連ブログ

11. よくあるご質問(FAQ)

Q1. 物忘れが気になりますが、まだ受診は早いでしょうか?

A. 「早すぎる受診」はありません。むしろMCIなど早い段階で調べることに大きな意味があります。異常がなければ安心材料になり、何かあれば早く手を打てます。気になった時点が受診のタイミングです。

Q2. 本人が受診を嫌がります。どうすれば?

A. 「認知症の検査」と構えず、「血圧やふらつきも含めた健康チェック」として受診をすすめると受け入れやすいことがあります。ご家族だけで先に相談に来ていただくことも可能です。

Q3. 認知症は予防できますか?

A. 確実に防ぐ方法はありませんが、運動・バランスのよい食事・十分な睡眠・社会的なつながり・難聴対策、そして生活習慣病の管理がリスクを下げると考えられています。MCIの段階での取り組みはとくに有効です。

Q4. 新薬はこちらで受けられますか?

A. 抗アミロイド薬(レカネマブ・ドナネマブ)は、対象となる条件があり、投与は限られた専門施設で行われます。当院は早期発見と評価を行い、適応が見込まれる方を専門施設へご紹介する橋渡しの役割を担います。

Q5. 受診には何を持っていけばよいですか?

A. お薬手帳、これまでの健診結果、そして「いつ頃から・どんなことに困っているか」のメモがあると助かります。可能であればご家族の同席をおすすめします。

執筆|医療法人社団 正友会 理事長 五藤 良将

五良ファミリークリニック センター南/竹内内科小児科医院/五良会クリニック白金高輪

※本記事は一般的な医療情報の提供を目的としたもので、個別の診断・治療方針を示すものではありません。気になる症状がある場合は、医療機関にご相談ください。



GORYO FAMILY CLINIC CENTER MINAMI
五良ファミリークリニック センター南
内科・小児科・神経内科・認知症外来・頭痛外来・アレルギー科・糖尿病内科・心療内科

内科 小児科 神経内科 認知症外来 頭痛外来
アレルギー科 糖尿病内科 予防接種 健康診断 心療内科

※旧名称:浜クリニック
〒224-0006 神奈川県横浜市都筑区荏田東4-3-19
横浜市営地下鉄ブルーライン・グリーンライン「センター南駅」徒歩9分/駐車場4台

診療時間 日・祝
9:00〜12:00 9:00

14:00
15:00〜18:00

休診日:火曜午後・日曜・祝日/土曜は9:00〜14:00(休憩なし)


melmoWEB予約

CLINICSWEB問診

melmo日祝は白金高輪


LINE
公式アカウント

Instagram
センター南公式

電話
045-942-7783

理事長 五藤 良将

HOME

ブログカレンダー

2026年7月
« 6月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
▲ ページのトップに戻る

Close

HOME