メニュー

帯状疱疹ワクチン 2025年度から定期接種に|横浜市の助成・対象年齢・認知症予防まで【センター南】

[2026.05.30]
 
 
SHINGLES VACCINE 2025

帯状疱疹ワクチン、2025年度から定期接種に 💉
〜横浜市の助成・認知症予防まで理事長が解説〜

医療法人社団 正友会 理事長・五藤 良将より、帯状疱疹ワクチンの定期接種・横浜市の助成制度から、いま注目される「認知症予防」の最新研究まで、わかりやすくお伝えします。

帯状疱疹ワクチン
2025定期接種
横浜市の助成
認知症予防

― 理事長より、はじめに ―

こんにちは。医療法人社団 正友会 理事長の五藤 良将です。「最近、帯状疱疹のワクチンが定期接種になったと聞いたけれど、自分は対象なの?」「費用はいくら?」「2種類あるけれど、どちらを選べばいいの?」——旧・浜クリニックの頃から当院を頼ってくださる地域の皆さまから、最近とても多くいただくご質問です。

結論からお伝えします。2025年度(令和7年度)から、帯状疱疹ワクチンは65歳の方などを対象に「定期接種」となり、横浜市の助成で大幅に安く接種できるようになりました。対象となる年度は限られており、特に経過措置で対象になる方は「今年度を逃さないこと」がとても大切です。

本記事では、横浜市の定期接種の対象者・費用・2種類のワクチンの違いを整理したうえで、いま世界的に注目されている「帯状疱疹ワクチンと認知症予防」の最新研究、そして糖尿病をお持ちの方が特に注意すべき理由まで、当院の3軸(糖尿病×認知症×抗加齢)の視点でお伝えします。

1. 帯状疱疹とは? 50歳から急増する「神経の痛み」😣

帯状疱疹は、子どもの頃にかかった「水ぼうそう(水痘)」のウイルスが、神経の奥に潜んでいて、加齢やストレス、疲労などで免疫力が下がったときに再び暴れ出す病気です。体の左右どちらか一方に、神経に沿って帯状に、ピリピリ・チクチクとした痛みと赤い発疹・水ぶくれが現れます。

日本人の成人の90%以上がこのウイルスを体内に持っているとされ、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症すると報告されています。発症のピークは70歳代。50歳を過ぎると患者数が一気に増え、加齢とともにリスクが高まっていきます。「誰でもかかりうる、ありふれた病気」である一方で、後述する後遺症が怖い病気でもあります。

💡 旧・浜クリニックからの安心

旧名称「浜クリニック」として長く地域に親しまれてきた当院では、皮膚の症状だけでなく、痛みのコントロールや基礎疾患(糖尿病など)も含めて総合的に診ています。「これは帯状疱疹かな?」と思ったら、できるだけ早く(できれば発疹が出て72時間以内に)ご相談ください。

2. 本当に怖いのは「帯状疱疹後神経痛(PHN)」🔥

帯状疱疹で最も気をつけたい合併症が、皮膚がきれいに治った後も痛みだけが長く残る「帯状疱疹後神経痛(PHN)」です。「焼けるような」「電気が走るような」痛みが数ヶ月から、時に数年続くこともあり、夜眠れない、服が触れるだけで痛い、外出がつらい——と、生活の質(QOL)を大きく損ないます。

📊 PHNはこんな方に残りやすい

50歳以上の帯状疱疹患者さんの約2割がPHNへ移行すると報告されています。特に高齢の方、そして糖尿病・がん・ステロイドや免疫抑制剤を使用中など免疫が下がりやすい基礎疾患のある方は、PHNが残りやすいことがわかっています。糖尿病の方ではPHNの発症リスクが約1.45倍という報告もあります。

だからこそ、「かかってから治す」だけでなく「ワクチンで発症そのものを防ぐ・軽くする」という予防の視点が重要になります。次の章から、2025年度に大きく変わった定期接種制度を見ていきましょう。

3. 2025年度から「定期接種」に変わりました 🎌

これまで帯状疱疹ワクチンは全額自己負担の「任意接種」でしたが、2025年度(令和7年度)から、国の方針に基づいて「定期接種」になりました。横浜市でも費用の一部を助成したうえで実施しています。これは、高齢化に伴う帯状疱疹・PHNの増加を、社会全体で予防していこうという大きな転換点です。

⚠ 「B類疾病」なので“努力義務なし”=ご自身の希望で受ける接種です

帯状疱疹ワクチンの定期接種は予防接種法の「B類疾病」にあたります。インフルエンザや高齢者肺炎球菌と同じく「努力義務」はなく、対象となる方が希望した場合に受ける予防接種です。「受けるかどうか」「どちらのワクチンにするか」は、メリット・費用・体質をふまえてご自身で選んでいただきます。迷ったら、ぜひ当院でご相談ください。

4. 横浜市の対象者・対象年齢【今年度を逃さないで】📅

横浜市にお住まいで、接種日時点で次のいずれかに当てはまる方が、令和8年度(2026年度)の定期接種の対象です。対象になる年度は一人ひとり決まっており、その年度を過ぎると公費(助成)では受けられなくなります。特に「経過措置」で対象になる70・75・80…歳の方は、5年間(令和7〜11年度)で順番に対象が回ってくる仕組みのため、ご自身の対象年度を逃さないことがとても大切です。

区分 令和8年度(2026年度)の対象
① 65歳 年度内に65歳を迎える方(昭和36年4月2日〜昭和37年4月1日生まれ)
② 60〜64歳 HIV(ヒト免疫不全ウイルス)による免疫機能に1級相当の障害がある方
③ 経過措置 年度内に70・75・80・85・90・95・100歳になる方(昭和31年4月2日〜昭和32年4月1日生まれの方〔70歳〕など)

📊 接種できる期間と「緑色の封筒」

令和8年度(2026年度)に接種できる期間は令和8年(2026年)7月1日〜令和9年(2027年)3月31日まで。①・③の対象者には、6月下旬ごろに緑色のA4サイズの封筒で予診票が届く予定です。組換えワクチン(2回接種)を希望する場合は、1回目と2回目の間隔を原則2か月空ける必要があるため、令和9年1月までには1回目を済ませておくのが安心です。「封筒が届いたけれど、どうすれば?」というご相談だけでも歓迎します。

5. 横浜市の助成額・自己負担と「費用免除」💰

定期接種(公費負担)の場合、横浜市での自己負担額は次のとおりです。任意接種ではシングリックスは1回2万円前後かかることもあり、定期接種の助成額の大きさがわかります。

ワクチン 自己負担額(横浜市・定期接種)
生ワクチン(ビケン) 4,000円(1回)
組換えワクチン(シングリックス) 10,000円/回 ×2回=計20,000円

💡 費用が「免除(無料)」になる方も

世帯全員が市民税非課税の方、生活保護を受けている方などは、所定の書類を医療機関に提出することで自己負担が免除(無料)になります。令和8年度の介護保険料額決定通知書(第1〜4段階)などが該当します。詳しい条件・必要書類は、横浜市予防接種コールセンター(045-330-8561/平日9〜17時)または当院にお問い合わせください。

6. 2種類のワクチン徹底比較(生 vs シングリックス)⚖

定期接種では、生ワクチン(ビケン)組換えワクチン(シングリックス)のどちらか1種類を選びます。厚生労働省のリーフレット(令和7年11月発行)に基づく、予防効果と特徴の比較は次のとおりです。

項目 生ワクチン(ビケン) 組換え(シングリックス)
接種回数・方法 1回(皮下注射) 2回(筋肉注射/2か月以上あけて)
予防効果(1年後) 6割程度 9割以上
予防効果(5年後) 4割程度 9割程度
予防効果(10年後) 7割程度
PHN予防(3年後) 6割程度 9割以上
免疫が低下した方 接種できない 免疫の状態に関わらず接種可
自己負担(横浜市) 4,000円 計20,000円

効果の高さと持続期間ではシングリックスが優れ、特に糖尿病など免疫が下がりやすい基礎疾患をお持ちの方にも接種できるのが大きな利点です。一方、生ワクチンは1回・低費用で済む手軽さがあります。「効果重視ならシングリックス、費用と手軽さ重視なら生ワクチン」が大まかな目安ですが、最終的には体質・基礎疾患・通院しやすさをふまえて選びましょう。

7. 副反応と、接種前に相談が必要な方 🩺

どちらのワクチンも、接種部位の痛み・赤み・腫れや、筋肉痛・疲労・頭痛・発熱などがみられることがあります。特にシングリックスは効果が高い分、接種部位の痛み(70%以上)や筋肉痛・疲労(30%以上)など、接種後数日の反応がやや強めに出やすい傾向があります。多くは数日で自然に治まります。

⚠ 接種前に医師とよく相談したい方

過去に帯状疱疹ワクチンを任意で接種したことがある方、心臓・腎臓・肝臓・血液の病気など基礎疾患のある方、けいれんの既往がある方、生ワクチンの場合は免疫が低下している方、シングリックスの場合は血小板減少症・凝固障害がある方や抗凝固療法中の方などは、事前のご相談が大切です。当院では基礎疾患も含めて確認のうえ、安全に接種できるようサポートします。

8. 当院での接種・ご予約方法 🏥

🏥 五良ファミリークリニック センター南で接種できます

当院は横浜市の帯状疱疹ワクチン定期接種の協力医療機関です。生ワクチン・シングリックスのどちらにも対応しています。令和8年度の接種は2026年7月1日からです。緑色の封筒(予診票)が届く方も、これから対象になる方も、まずはお気軽にご相談ください。糖尿病内科・認知症外来も併設しているため、「持病があるけれど打って大丈夫?」というご不安にも、その場でお答えできます。

ご予約はお電話(045-942-7783)が確実です。WEB予約・WEB問診もご利用いただけます(記事末尾のボタンから)。接種を希望するワクチンの種類、緑の封筒(予診票)の有無、費用免除に該当しそうかなどをお伝えいただくとスムーズです。予診票・本人確認書類(マイナンバーカードや運転免許証など)を忘れずにお持ちください。

9. 【最新】帯状疱疹ワクチンと「認知症予防」🧠

ここからが、抗加齢医学を専門とする私が特に注目しているテーマです。近年、「帯状疱疹ワクチンを接種した人は、認知症になりにくいかもしれない」という研究が世界的に大きな話題になっています。

📊 ウェールズの“自然実験”研究(Nature Medicine 2025)

英国ウェールズでは、ある誕生日を境にワクチンの接種資格が分かれる制度がありました。この“自然実験”を利用した研究で、ワクチンを接種した人は、7年間で新たに認知症と診断される確率が約20%低かったことが示されました。この効果は男性より女性で大きい傾向でした。さらに別の研究では、新しい組換えワクチン(シングリックス)の接種者は、6年間で認知症のない期間が平均164日長く、認知症リスクが約17%低下していたと報告されています。

メカニズムとしては、潜んでいた水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化すると神経に沿って炎症が起こり、それが脳にも波及して神経細胞を傷つけ、認知症リスクを高めるのではないか——と考えられています。ワクチンはウイルスの再活性化を抑えるため、結果として脳の炎症も防げる可能性がある、というわけです。

💡 ここは冷静に

これらは非常に有望な研究ですが、「ワクチンを打てば必ず認知症を防げる」と断言できる段階ではありません。あくまで「帯状疱疹そのものを防ぐ」効果が確実な利益であり、認知症予防は“期待される追加のメリット”と捉えるのが正確です。とはいえ、痛い病気を防ぎながら脳の健康も守れる可能性があるなら、検討する価値は十分にあると考えています。

🔁 3軸クロスポイント:帯状疱疹を「糖尿病」「認知症」「抗加齢」の視点でとらえる

当院は、糖尿病をはじめとする生活習慣病、認知症外来、そして抗加齢医学の3つを「つながったもの」として診る3軸アプローチを大切にしています。帯状疱疹ワクチンは、まさにこの3軸が交わる象徴的なテーマです。

🩸 軸1:糖尿病・生活習慣病との関連

糖尿病があると免疫の働きが低下しやすく、帯状疱疹の発症リスクは持病のない方の約2.4倍、後遺症であるPHNのリスクも約1.45倍とされます。つまり糖尿病の方は「かかりやすく・こじれやすい」ダブルジオパディ(二重の危険)。血糖コントロールとあわせて、ワクチンでの予防が特に意味を持ちます。当院は糖尿病内科を併設し、血糖管理と予防接種を一緒に考えられます。

🧠 軸2:認知症・神経系との関連

前章のとおり、帯状疱疹ワクチンには認知症リスクを下げる可能性が報告されています(Nature Medicine 2025ほか)。ウイルスの再活性化による神経・脳の炎症を抑えることが鍵と考えられます。当院は認知症・物忘れ外来、頭痛外来を併設しており、「痛みの神経」と「脳の健康」を地続きで診られるのが強みです。

🌱 軸3:抗加齢医学・健康寿命

帯状疱疹は「免疫の老化(免疫老化)」が背景にある病気です。ワクチンで重い痛みや後遺症を防ぐことは、平均寿命と健康寿命のギャップを縮め、自分の足で歩き、楽しく過ごせる時間を延ばすことに直結します。日本抗加齢医学会専門医として、ワクチンは「老いに先回りする投資」だとお伝えしています。

10. 関連ブログ・関連クリニック 📚

📚 当院ブログ・メニューページ(あわせてご覧ください)

🏥 五良会グループ 姉妹クリニック

11. よくあるご質問(FAQ)❓

Q1. 自分が今年度の対象かどうか分かりません。

A. 令和8年度(2026年度)は、年度内に65歳になる方(昭和36年4月2日〜昭和37年4月1日生まれ)と、経過措置で70・75・80・85・90・95・100歳になる方が対象です。①・③の方には6月下旬ごろに緑色の封筒で予診票が届く予定です。届いていない、よく分からないという場合も、お電話(045-942-7783)でご相談いただければ確認します。

Q2. 生ワクチンとシングリックス、どちらがおすすめですか?

A. 効果の高さと持続期間を重視するならシングリックス(9割以上・約10年持続)、1回で費用を抑えたいなら生ワクチンが目安です。糖尿病など免疫が下がりやすい持病のある方はシングリックスが適しています。体質や持病をふまえ、当院で一緒に選びましょう。

Q3. 本当にワクチンで認知症を予防できるのですか?

A. 「必ず予防できる」とまでは言えません。ただし、接種者で認知症リスクが約17〜20%低かったという有望な研究が複数あります(Nature Medicine 2025ほか)。確実な利益は「帯状疱疹そのものの予防」で、認知症予防は期待される追加のメリットと考えてください。

Q4. 対象年度を過ぎたら、もう助成は受けられませんか?

A. 令和8年度(2026年度)の対象者が公費(助成)で接種できるのは令和9年(2027年)3月31日まで(接種開始は2026年7月1日から)です。これを過ぎると全額自己負担の任意接種になります。シングリックスは2か月あけて2回必要なので、年度内に2回終えるには遅くとも令和9年1月までに1回目を済ませるのが安心です。

Q5. 費用が無料になる場合があると聞きました。

A. 世帯全員が市民税非課税の方、生活保護を受けている方などは、所定の書類提出で自己負担が免除されます。介護保険料額決定通知書(第1〜4段階)などが該当します。詳しくは横浜市予防接種コールセンター(045-330-8561)または当院へお問い合わせください。

執筆|医療法人社団 正友会 理事長 五藤 良将

五良ファミリークリニック センター南/竹内内科小児科医院/五良会クリニック白金高輪


GORYO FAMILY CLINIC CENTER MINAMI
五良ファミリークリニック センター南
内科・小児科・神経内科・認知症外来・頭痛外来・アレルギー科・糖尿病内科・心療内科

内科 小児科 神経内科 認知症外来 頭痛外来
アレルギー科 糖尿病内科 予防接種 健康診断 心療内科

※旧名称:浜クリニック
〒224-0006 神奈川県横浜市都筑区荏田東4-3-19
横浜市営地下鉄ブルーライン・グリーンライン「センター南駅」徒歩9分/駐車場4台

診療時間 日・祝
9:00〜12:00 9:00

14:00
15:00〜18:00

休診日:火曜午後・日曜・祝日/土曜は9:00〜14:00(休憩なし)


melmoWEB予約

CLINICSWEB問診

melmo日祝は白金高輪


LINE
公式アカウント

Instagram
センター南公式

電話
045-942-7783

理事長 五藤 良将

HOME

ブログカレンダー

2026年7月
« 6月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
▲ ページのトップに戻る

Close

HOME