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センター南で「ケサンラ®」投与が可能になりました|早期アルツハイマー病の疾患修飾薬・ドナネマブを地域で

[2026.05.27]
 
 
KISUNLA / DONANEMAB INFUSION CENTER

センター南で「ケサンラ®」投与が可能になりました
〜アルツハイマー病の疾患修飾薬・ドナネマブを地域で〜

当院 院長・篠原 伸顕(神経内科・頭痛外来担当)執筆、医療法人社団 正友会 理事長・五藤 良将編集。
ケサンラ®(一般名:ドナネマブ)の適応・投与の流れ・必要な検査・副作用への備えを、ご家族とご本人にわかりやすくお伝えします。日本イーライリリー社の「ケサンラ投与可能施設一覧(2026年5月作成)」に、五良ファミリークリニック センター南が掲載されました。

ケサンラ®
ドナネマブ
早期アルツハイマー病
認知症外来

「最近、親の物忘れが気になる」「テレビで観た新しいアルツハイマー病の薬を、できれば家の近くで受けさせてあげたい」──認知症外来の窓口で、ご家族からよくいただくお声です。

結論からお伝えします。2026年5月、五良ファミリークリニック センター南(旧・浜クリニック)は、日本イーライリリー株式会社の「ケサンラ® 投与可能施設一覧」に掲載されました。早期アルツハイマー病に対する抗アミロイドβ抗体薬「ケサンラ®(一般名:ドナネマブ)」を、横浜市都筑区センター南の当院で、4週に1回の点滴で受けていただけます。

本記事では、ケサンラ®がどんなお薬で、誰が対象になり、投与までにどんな検査が必要で、副作用にはどう備えるのかを、ご家族とご本人がそのまま「次の一歩」を判断できる粒度でまとめます。レケンビ®(レカネマブ)との違いや、当院ならではの「糖尿病×認知症×抗加齢」3軸アプローチもあわせてお伝えします。

1. ケサンラ®(ドナネマブ)とは──アルツハイマー病の「疾患修飾薬」

ケサンラ®点滴静注液350mg(一般名:ドナネマブ〔遺伝子組換え〕)は、日本イーライリリー株式会社が製造販売するアルツハイマー病治療薬です。2024年9月に日本で製造販売承認を取得し、同年11月に発売されました。

これまでのアルツハイマー病治療薬(ドネペジル=アリセプト®、メマンチン=メマリー® など)は、脳内の神経伝達物質に作用して症状の進行を一時的に和らげる「対症療法」でした。一方、ケサンラ®はアルツハイマー病の原因物質と考えられるアミロイドβ(とくに「ピログルタミル化」という目印のついた成熟したアミロイド斑)に直接結合し、脳から除去する「疾患修飾薬」です。病気の原因そのものに働きかける、まったく新しい世代のお薬です。

📊 これは何を意味するのか?

アルツハイマー病の発症の20〜30年前から、脳には少しずつアミロイドβが溜まり始めていることがわかっています。ケサンラ®は、その溜まったアミロイドβを物理的に取り除くことで、神経細胞のダメージが進む前にブレーキをかけることを目指します。

2. 「センター南で投与できる」ことの意味

ケサンラ®は誰でも、どこのクリニックでも投与できるお薬ではありません。厚生労働省の「最適使用推進ガイドライン」により、投与可能な施設には厳しい要件が課されています。代表的な要件をまとめます。

区分 要件
医師要件 初期研修後、軽度認知障害(MCI)の診断・認知症疾患の鑑別診断等を主たる業務とした10年以上の臨床経験を有すること
画像検査 1.5テスラ以上のMRIが実施可能(自院または連携先)
診断検査 アミロイドβ病理の確認のためのアミロイドPET検査または脳脊髄液(CSF)検査が実施可能(自院または連携先)
認知機能評価 MMSE・CDR全般スコアを実施可能な人員配置
副作用対応 ARIA(アミロイド関連画像異常)が出現した場合に、画像所見と症状から投与継続・中断・中止を判断し、必要な対応ができる体制

これらの要件を満たすため、ケサンラ®を投与できる施設は全国でも限定されています。大学病院や大規模総合病院、地域基幹病院に偏りやすく、「自宅から通いやすいクリニックでは受けにくい」のが現状です。当院は神経内科・認知症外来を併設し、関係機関との連携体制を整備したうえで、地域に密着したクリニックでケサンラ®をお届けできる体制を構築しました。

🏥 当院(旧・浜クリニックとして地域に親しまれてきた当院)の強み

  • 認知症外来・神経内科・頭痛外来を併設──物忘れの初期評価から治療まで一貫対応
  • 糖尿病内科・心療内科併設──生活習慣病・気分症状の同時管理が可能
  • 横浜市営地下鉄センター南駅 徒歩9分/駐車場4台──ご家族の送迎にも対応
  • 土曜は9〜14時(休憩なし)診療──現役世代のご家族同伴での受診がしやすい
  • 姉妹院(白金高輪・田園調布)との連携──休日診療やオンライン診療にも対応

3. 適応となる方──MCI〜軽度の認知症の早期段階

ケサンラ®の効能・効果は、添付文書上「アルツハイマー病による軽度認知障害(MCI)および軽度の認知症の患者における、ドナネマブ(遺伝子組換え)の適切な投与の補助」と定められています。つまり、対象となるのは「早期段階のアルツハイマー病」の方であって、中等度〜重度に進行した認知症の方は対象外です。

🌱 適応となる主な条件

  • アミロイドβ病理(PETまたはCSF)が陽性であること
  • MMSE(簡易認知機能検査)が概ね22点以上(軽度〜中等度の境界)
  • CDR全般スコアが0.5または1(MCI〜軽度認知症)
  • 頭部MRIで重大な禁忌所見(多数の微小出血、皮質表在性ヘモジデローシス、大きな血管原性浮腫など)がないこと
  • 担当医とご本人・ご家族が、効果と副作用リスクを十分理解し、合意していること

⚠ 対象外となる主なケース

  • 中等度〜重度に進行したアルツハイマー型認知症(MMSE 21点以下が目安)
  • アミロイドβ病理が確認されていない、または陰性の認知症(前頭側頭型・レビー小体型など)
  • 抗凝固薬(ワルファリン、DOACなど)を内服中で、出血リスクが高い方
  • 頭部MRIで重大な禁忌所見がある方
  • 過去に重篤なARIA(脳浮腫・脳出血)の既往がある方

👀 ご家族が気づきやすい「早期サイン」

✅ 同じ話を1日に何度もする
✅ 約束や予定を忘れる
✅ 物の置き場所がわからなくなる
✅ 家電・スマホの操作を急に忘れる
✅ 言いたい単語が出てこない
✅ 慣れた道で迷う/お金の計算が苦手に

2つ以上当てはまる、または半年以上続くようなら、ぜひ一度ご相談ください。早く動けるほど、ケサンラ®を含む選択肢が広がります。

💡 「物忘れが気になる」段階でぜひご相談を

ケサンラ®の効果が最も期待できるのは「まだ日常生活はおおむね自立しているが、物忘れが目立ち始めた」段階です。「いつも置く場所に物がない」「同じ話を何度もする」「予定を忘れる」「家電の使い方を急に忘れる」──こうしたサインに気づいたら、進行する前にご相談ください。早期診断と早期介入が、ケサンラ®を使えるかどうかの分かれ目になります

4. 治療効果──TRAILBLAZER-ALZ 2試験のエビデンス

ケサンラ®の効果は、世界8カ国・1,736人を対象とした国際共同第3相試験「TRAILBLAZER-ALZ 2試験」で検証されました(Sims JR et al., JAMA 2023)。78週間にわたる二重盲検プラセボ対照試験です。

📊 TRAILBLAZER-ALZ 2試験の主な結果

  • 低〜中等度tau集団で、認知機能・日常生活機能の悪化を約35%抑制(iADRSスコア)
  • 軽度認知機能障害(MCI)に近い早期群では、悪化抑制効果が約60%まで上昇
  • 78週時点で、被験者の約76%がアミロイドβプラーク陽性から陰性に転じた
  • 軽症な段階で投与を開始するほど、効果がより大きく得られる傾向

注意すべきは、ケサンラ®は「進行を遅らせる」お薬であって、「記憶を取り戻す・治す」お薬ではないということです。飲み忘れた予定を思い出すようになる、若い頃のように頭が冴えるといった即時的な改善は期待できません。あくまで「数年後の進行スピードを緩める」治療です。それでも、ご本人がご家族と過ごせる「自立した時間」を少しでも長く保つために、大きな意味があると私たちは考えています。

5. 投与スケジュール──4週に1回・最長18ヶ月・完了判定あり

ケサンラ®は、4週間に1回・約30分以上かけての点滴静注で行います。レケンビ®(2週間に1回)と比べて通院頻度が約半分になるのが大きな特徴です。

時期 投与量 頻度
導入期(最初の3回) 1回 700mg 4週ごと(30分以上かけて点滴)
維持期(4回目以降) 1回 1400mg 4週ごと(30分以上かけて点滴)

投与期間は原則として最長18ヶ月です。ただし、ケサンラ®ならではの大きな特徴として、12ヶ月時点のアミロイドPET検査でアミロイド斑の十分な除去が確認できれば、その時点で投与を終了できる「完了判定」があります。「ずっと続けなければいけない治療ではなく、明確なゴールがある治療」という点は、ご本人・ご家族の負担という意味でも大きな意味を持ちます。

6. 必要な事前検査──アミロイドPET/CSF・APOE・MRI

ケサンラ®の投与開始までには、診断のための検査安全性確認のための検査を組み合わせて行います。初診から投与開始まで、おおむね1〜3ヶ月程度のお時間をいただきます。

🧠 認知機能評価

MMSE・CDR全般スコア・MoCAなどで、認知機能の段階を客観評価します。当院の認知症外来で実施可能です。

🩺 アミロイド検査

アミロイドPETまたは脳脊髄液(CSF)検査でアミロイドβ病理の有無を確認。連携先の専門医療機関にご紹介します。

🧬 APOE遺伝子検査

APOEε4遺伝子型(ホモ/ヘテロ/非保有)を確認。ARIAリスク評価と本人・家族への説明に用います。

📷 頭部MRI

1.5テスラ以上で撮影。微小出血・血管原性浮腫・皮質表在性ヘモジデローシスなどの所見を確認し、投与可否を判定します。

⚠ APOEε4とARIAリスクの関係
APOEε4遺伝子を2本持つ方(ホモ接合型)では、ARIAの発現頻度が最も高くなることが知られています。次に1本持つ方(ヘテロ接合型)、最も低いのが非保有者の順です。検査結果はご本人・ご家族と十分に共有したうえで、投与可否・投与中のモニタリング頻度を個別に判断します。

7. ARIA(アミロイド関連画像異常)と安全管理

ケサンラ®で最も注意が必要な副作用はARIA(Amyloid-Related Imaging Abnormalities:アミロイド関連画像異常)です。脳の血管周囲に水分が漏れ出す「ARIA-E(浮腫)」と、微小出血を起こす「ARIA-H(出血)」の2種類があります。

📊 ARIA発現頻度(TRAILBLAZER-ALZ 2試験より)

  • ARIA全体:36.8%
  • ARIA-E(脳浮腫):24.0%
  • ARIA-H(脳微小出血):31.4%
  • 重篤なARIA:1.6%

数字だけ見ると驚かれるかもしれませんが、多くは無症状で、定期MRIで発見される一過性のものです。投与の中断・休薬で改善することがほとんどです。一方で、ごくまれに頭痛・意識障害・けいれん・視覚異常などの症状を伴う重篤例があり、欧米では死亡例も報告されています。安全に治療を続けるには「定期MRIでの監視」と「症状への気づき」が両輪になります。

🩺 当院のMRIモニタリング体制

  • 投与前のベースラインMRI
  • 2回目・3回目・4回目・7回目投与前のMRIで定期チェック
  • 頭痛・吐き気・視覚異常・意識のもうろうなど、症状出現時の臨時MRI
  • APOEε4ホモ接合型の方は、必要に応じてより頻回のフォロー

⚠ 投与中に注意すべき症状(すぐに当院へご連絡を)
いつもと違う頭痛、吐き気・嘔吐、めまい、ふらつき、視野のぼやけ、ろれつが回らない、手足の力が入らない、意識がもうろうとする、けいれん──こうした症状が出た場合は、次の点滴を待たず、すぐに当院(045-942-7783)へご連絡ください

8. ケサンラ®とレケンビ®──どう違うのか

日本で承認されている抗アミロイドβ抗体薬は、レケンビ®(レカネマブ、エーザイ/バイオジェン)ケサンラ®(ドナネマブ、日本イーライリリー)の2種類です。「どちらが優れているか」ではなく、「どちらが、その方に合っているか」を、効果・通院頻度・安全性・治療完了の有無などから一緒に検討します。

項目 ケサンラ®(ドナネマブ) レケンビ®(レカネマブ)
標的 ピログルタミル化アミロイド斑(成熟型) プロトフィブリル+アミロイド斑
投与頻度 4週に1回(約30分) 2週に1回(約1時間)
投与量 初回〜3回目700mg、4回目以降1400mg(固定量) 体重1kgあたり10mg(体重比例)
治療期間 原則18ヶ月(12ヶ月時点で完了判定可能 原則18ヶ月(完了判定の規定なし)
ARIA-E頻度 約24% 約13%
来院負担 少ない(月1回) 多い(月2回)

💡 ケサンラ®が向いている方

「通院回数を抑えたい」「治療完了の時点が明確な方が安心」「ご家族の送迎負担を減らしたい」──こうしたご事情がある方には、ケサンラ®が良い選択になることが多いです。一方で、ARIA頻度はやや高めですので、APOE遺伝子型や頭部MRIの所見を踏まえて慎重に検討します。

9. 受診からの流れ──ご相談から投与開始まで

初診から投与開始までの標準的なフローをご案内します。ご本人の状態や検査の混雑状況により前後しますが、目安としてご参照ください。

①📞 初診ご予約

WEB予約(melmo)またはお電話で。「認知症外来希望」とお伝えください。可能ならご家族同伴をおすすめします。

②🧠 認知機能評価

MMSE・CDR・問診で、まず認知症の段階を評価。MCIまたは軽度認知症であれば、ケサンラ®の適応候補としてご説明します。

③🩺 専門検査

アミロイドPET/CSF検査・APOE遺伝子検査・頭部MRIを順次実施。連携先の専門医療機関と協力して進めます。

④🤝 治療方針の決定

結果を踏まえ、ケサンラ®/レケンビ®/対症療法の選択肢をご家族と共有。リスクと期待効果を十分にご理解いただいたうえで、書面同意。

⑤💉 点滴投与開始

4週に1回、約30分の点滴。点滴中はゆったり休んでいただけます。終了後30分は経過観察。

⑥📷 定期モニタリング

2・3・4・7回目投与前のMRIでARIAをチェック。12ヶ月時点のアミロイドPETで「完了判定」を行い、最長18ヶ月で治療終了。

💪 まずはご相談から──「対象になるか」だけでも歓迎です

「ケサンラ®の対象になるかどうか」「他の治療と比べてどうか」「家族はどう支えればいいか」など、治療開始前のご相談だけでも結構です。WEB予約(melmo)の備考欄に 「ケサンラ相談希望」 とお書きください。土曜(9〜14時)はご家族同伴での受診もしやすい時間帯です。

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10. 関連ブログ・関連クリニック

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11. よくあるご質問(FAQ)

Q1. ケサンラ®は保険が効きますか?費用はどのくらいですか?

A. 2024年11月から保険適用されています。薬剤費は体重・投与量により異なりますが、自己負担割合(1〜3割)と高額療養費制度の対象になりますので、実際のご負担額は所得区分により大きく抑えられます。事前検査(PET・CSF・APOE等)の費用と合わせて、初診時に詳細をご案内します。

Q2. すでに他院で「認知症」と診断されています。当院でケサンラ®を受けられますか?

A. はい、ご相談いただけます。ただし、ケサンラ®の対象は「アルツハイマー病による軽度認知障害(MCI)または軽度の認知症」に限られます。すでに中等度〜重度に進行している方や、アルツハイマー病以外のタイプ(レビー小体型・前頭側頭型など)は対象外です。診療情報提供書(紹介状)をお持ちいただくとスムーズです。

Q3. 点滴の途中で副作用が出たらどうなりますか?

A. 投与中に最も多いのはinfusion reaction(点滴に関連した反応:発熱・悪寒・血圧変動など)で、特に最初の数回で起こりやすい傾向があります。点滴中はバイタルサインを確認し、症状が出た場合は点滴速度を落とす・一時中止・対症療法(抗ヒスタミン薬など)で対応します。ARIAが疑われた場合は、休薬・MRIで評価のうえ判断します。

Q4. 通院は本人ひとりでも大丈夫ですか?

A. お元気な方はご本人だけでも通院可能ですが、少なくとも初診と治療方針決定の際は、ご家族の同伴を強くおすすめします。副作用症状の早期発見や、自宅での様子の共有という意味でも、ご家族との連携が安全な治療の鍵になります。お仕事のご都合がつかない場合は、土曜日(9〜14時)の受診もご検討ください。

Q5. ケサンラ®を受けたら、認知症の薬(アリセプト®など)はやめていいですか?

A. 既存のコリンエステラーゼ阻害薬(ドネペジル=アリセプト®、ガランタミン=レミニール®、リバスチグミン=リバスタッチ®)やNMDA受容体拮抗薬(メマンチン=メマリー®)は、ケサンラ®と併用可能です。働きかけるメカニズムが異なるためです。これまでの治療を続けたまま、ケサンラ®を追加する形が一般的です。

Q6. アミロイドPETやMRIは、当院で受けられますか?

A. アミロイドPETは現時点では当院では実施しておらず、連携先の専門医療機関にご紹介いたします。1.5テスラ以上の頭部MRIも、近隣の連携施設で実施いただきます。検査の予約・結果の確認・治療方針の決定はすべて当院で一貫対応しますので、ご家族の負担を最小限に抑えられるよう調整します。

🔁 3軸クロスポイント:ケサンラ®治療を「糖尿病」「認知症」「抗加齢」の視点でとらえる

当院は「糖尿病×認知症×抗加齢」の3軸クロス診療を理念に掲げています。ケサンラ®はアルツハイマー病の治療薬ですが、薬剤単独で勝負するのではなく、生活習慣病管理・脳のアンチエイジング・全身の老化制御を組み合わせてこそ、本来の効果が引き出されると考えています。

🩸 軸1: 糖尿病・生活習慣病との関連

糖尿病は「3型糖尿病」とも呼ばれるアルツハイマー病のリスク因子です。久山町研究では、糖尿病があるとアルツハイマー型認知症の発症リスクが約2.1倍に高まることが示されています。HbA1c 7.0%未満を目安に血糖コントロールを安定させること、高血圧(130/80 mmHg未満)・脂質異常症を整えることが、ケサンラ®治療と並走する大切なベースです。当院は糖尿病内科を併設しており、認知症外来と一体で管理が可能です。

🧠 軸2: 認知症・神経系との関連

Lancet 2024 認知症委員会報告では、認知症の約45%が修正可能な14のリスク因子(教育・難聴・高血圧・喫煙・肥満・うつ・運動不足・社会的孤立・糖尿病・大気汚染・過度な飲酒・頭部外傷・視力低下・LDLコレステロール高値)で説明できるとされています。ケサンラ®でアミロイドβを取り除きながら、これらの修正可能因子に並行して取り組むことが、最大の治療効果につながります。難聴がある方は補聴器装用、社会的交流の維持、運動習慣の確立──これらは「薬では補えない治療」です。

🌱 軸3: 抗加齢医学・健康寿命

日本人の健康寿命と平均寿命のギャップは男性で約9年、女性で約12年あります。このギャップの大きな原因の一つが認知症です。ケサンラ®でアルツハイマー病の進行を遅らせることは、「自立して過ごせる年月=健康寿命」を延ばす抗加齢医療そのものです。睡眠の質、口腔ケア(歯周病管理)、栄養(タンパク質・オメガ3脂肪酸)、サルコペニア予防の筋トレ、ストレスマネジメント──「老化の見える化」と多角的な介入を、姉妹院・五良会クリニック白金高輪のアンチエイジング外来とも連携しながらサポートします。

執筆|医療法人社団 正友会 理事長 五藤 良将

五良ファミリークリニック センター南/竹内内科小児科医院/五良会クリニック白金高輪




GORYO FAMILY CLINIC CENTER MINAMI
五良ファミリークリニック センター南
内科・小児科・神経内科・認知症外来・頭痛外来・アレルギー科・糖尿病内科・心療内科
内科 小児科 神経内科 認知症外来 頭痛外来
アレルギー科 糖尿病内科 予防接種 健康診断 心療内科
※旧名称:浜クリニック
〒224-0006 神奈川県横浜市都筑区荏田東4-3-19
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