認知症の種類
認知症の種類では、少し古いですが平成25年厚生労働省の資料では、アルツハイマー型認知症が67.6%、脳血管性認知症が19.5%、レビー小体型認知症が4.3%、前頭側頭型認知症が1.0%、その他が7.6%との報告がありました。現在日本でも圧倒的にアルツハイマー型認知症が多くなっています。
以前の日本では脳血管型認知症の方が多かった様ですが、高血圧症や高脂血症、2型糖尿病への関心が高まり脳血管障害が減った事と食生活の欧米化や診断技術の向上などでアルツハイマー型認知症が増えて来た様です。
①アルツハイマー型認知症
長い年月に渡りβアミロイド蛋白が脳内に蓄積する事で老人斑が形成され、それにより脳神経細胞が破壊され、脳萎縮が進行して起きるとされています。初期では新しい事の記憶が曖昧になりますが、昔の事は良く覚えています。進行すると時間や場所の認識がなくなってきます(見当識障がい)。さらに進行すれば状況判断も困難になります。
②脳血管性認知症
脳梗塞や脳出血などの脳血管障がいによって、脳への血流が不十分になり発症する認知症です。高血圧症や2型糖尿病などの生活習慣病が主な原因です。脳血流性認知症は障がいを受けた部位によって症状が異なるため、以前は“まだら痴呆”とも言われていました。
③レビー小体型認知症
“レビー小体”という異常蛋白質が脳内に蓄積し、神経細胞が破壊されておきる認知症です。認知機能が安定せず、日内変動や日によって状態が大きく変わります。現実には見えないものが見えたり(幻視)、パーキンソン病に似た症状が出ます(手足の振るえ、動作の緩慢、筋肉のこわばり、小刻み歩行など)。
④前頭側頭型認知症
脳の前頭葉や側頭葉の神経細胞が選択的に減少して、脳が萎縮する事によっておきる認知症です。記憶の低下はあまり目立ちませんが、感情のコントロールが付かなくなったり、善悪の区別がつかなくなり社会のルールが守れなくなったりします。久しぶりに会った人は以前と性格が変わってしまって驚いたり、万引きをして捕まった後に発見されたりするケースもある様です。
