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ピルと片頭痛の関係

[2025.08.28]

 月経困難症や避妊目的でピルを服用する女性は近年増えていると思います。

 ところで、「片頭痛の方はピルが飲めない。」という話を聞いた事はありませんか?実際一部の片頭痛の方に、ピルの服用は禁忌です。日本頭痛学会では、前兆(閃輝暗点といって、目の前に光のギザギザが出たり、視野の一部が欠けたりする症状が有名です。)のある片頭痛の方は、ピルの服用は禁忌です。前兆がない片頭痛の方でも、投与に際には医師の慎重な判断が必要となります。

 片頭痛の方がピルを飲むと脳卒中の危険リスクが2倍になると言われています。さらに、ピルは脳卒中だけではなく、身体中の血管に血栓が詰まり血液が流れなくなる“血栓症”のリスクも高めると言われています。血栓症は、最悪の場合には、死に至る可能性もある恐ろしい病気です。片頭痛の方がピルを飲めないのは、このような命に関わる重大な疾患のリスクを高める事にも関連しています。

 

ピル投与中の副作用第1位が頭痛

 ピル投与中に最も多く認められる副作用が頭痛です。日本頭痛学会によれば元々持っている頭痛が悪化する、新規の頭痛に悩まされる可能性があるとのことです。これらの頭痛が起きる背景にはピルの服用によってホルモン分泌が変わったことが主にあります。ピルの使用によって、前兆のない片頭痛は24.1-34.8%の悪化、前兆のある片頭痛は18.6-69.2%の症状の悪化を見せるという研究結果もありました。一方で、ピルを服用している女性のうち、片頭痛の方は全体の18%という研究結果も出ており、片頭痛持ちでもピルを服用している方がいることもわかります。

 日本頭痛学会では前兆のある片頭痛を持っている方に対してピルを服用させるのは禁忌、前兆がない場合でもピルの服用は慎重にすべきと定めています。その背景にはピルによって片頭痛が悪化したり、もともとは頭痛がなかった人に頭痛が出てくる可能性があるからです。

 実際にピル投与中の副作用の割合を見てみると、頭痛が第1位となることがわかっていますし、ピル使用によって頭痛が悪化したという人は少なくとも18%はいるとのことです。 最近は副作用の少ない低容量ピルもあります。

 

ピル内服に際しては、担当の先生と良くご相談したて下さい。

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